ネイリストが成功するキャリアチェンジ|転職理由やおすすめの職種、スキル活用法を徹底解説

「ネイリストとして働き続けるのは難しいかも…」と感じたことはありませんか?
本記事では、ネイリストが転職を考える理由や異業種へのスキル活用法、転職先の具体例をわかりやすく解説します。
また、転職を成功させるための実践的なポイントや成功事例も紹介。今のキャリアに悩んでいる方、未来を切り開きたい方必見です!
ネイリストが転職を考える理由

ネイリストが転職を検討する背景には、業務の特性や将来性に関する課題があります。以下のような理由を具体的に解説します。
身体的な負担を軽減したい
サロンにもよりますが、ネイリストは長時間労働になることが多い職業です。残業や営業時間外の練習、早出などが発生するサロンも多く、拘束時間が長い事で疲れも溜まっていきます。
また、一人のお客様に対して施術時間は60分〜120分程、1日の入客数は平均で3名~5名程になるので、長時間座った状態で作業を行うことになります。
ネイルケアやアートは細やかな作業になるので、目・肩・腰にも負担がかかりやすく、身体への負担が大きい事から転職を考える人もいます。
キャリアアップの可能性が限られている
昇給やスキルの発展が難しく、将来の展望が見えにくいことも転職を考える理由です。
ネイルサロンの規模にもよりますが、早ければ半年から1年で店長やサロンの代表などの役職に抜擢されることもあります。
ネイリストとしての技術力や接客力など、自信がない状態で役職を任されてしまい、ギャップを感じてネイリストの仕事を続けることが難しくなることもあるようです。
収入面での不安がある
厚生労働省のデータによると、ネイリストの平均年収は320.6万円です。
国税庁の「令和4年分 民間給与実態統計調査」によると、日本の平均年収は458万円といわれてるので、ネイリストの給与は決して高くはありません。
また、フリーランスで勤務しているネイリストの場合は、顧客数や需要に応じて収入にも変動があります。収入が不安定なことから、将来に対して不安を抱える人もいます。
参照:民間給与実態統計調査|国税庁
プライベートとのバランスが取れない
サービス業であるネイリストの仕事は、必然的に土日祝や夜間勤務が多くなります。
最近では待遇や福利厚生が充実しているサロンも増えていますが、自由に休みが取れない・産休育休制度がない・休日数が極端に少ないというサロンもまだまだあります。
そのため、家庭や趣味に時間を割くことが難しく、ネイリストの仕事を続けていくことが困難になることもあります。
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ネイリストの経験を活かすスキルとその応用例

ネイリストとして働く中で、様々なスキルが身につきます。そして、そのスキルは異業種への転職でも高く評価されます。以下にそのスキルと応用例を紹介します。
コミュニケーション能力の活用
ネイルサロンでは施術前に必ず、お客様にどのようなネイルが希望なのかをヒアリングします。自分のやりたいことをハッキリと伝えてくれるお客様もいれば、ぼんやりとしたイメージしかないお客様もいらっしゃいます。
そんな時に、デザインやカラーの提案やどんなイメージにしたいのか、お客様に質問をしながら、一人ひとりに合った施術を見つけていかなくてはなりません。
お客様とのやり取りで培ったヒアリング能力や対話力、人間関係構築力は、営業職やカスタマーサポートに適していると言えるでしょう。
接客スキルが輝く職種
ネイリストの仕事で身につけた、礼儀正しい接客や細やかな心配りは、ホテル業界や高級ブランドショップなど、他の様々な業界で役に立ちます。
ネイリストは、お客様に寄り添った接客が求められる仕事です。
一人ひとりの好みを把握したり、悩みに対して解決策や施術を提案したり、何気ない会話でお客様をリラックスさせたり、接客スキルが自然と身についていることでしょう。
細かい作業スキルの新しいフィールド
ネイリストは、細部にまでこだわった施術を提供します。そのため、手先が器用な人や集中力が高い人が活躍する業界です。
手先の器用さや高い集中力は、精密さが求められるデザイン業務や製造業、クラフト系の仕事でも大きな武器となるはずです。
美的センスが活きる分野
ネイリストの仕事は、お客様の爪を美しく整えて彩ること。お客様の好みや個性、トレンドや季節に合わせた旬のデザインを提案するためには、色彩感覚やバランス感覚などの美的センスが求められます。
ネイルデザインで磨いた色彩感覚や美の追求心は、ファッション業界やインテリア関連の職種でも役に立ちます。
スケジュール管理能力の評価ポイント
ネイリストの仕事はただ技術を提供するだけではありません。
お客様から受けた予約の管理や顧客情報のカルテ作成、在庫管理など、事務的な作業も多岐に渡ります。また、店長やマネージャーなど役職についている場合は、経理などにも携わる機会もあるでしょう。
これらの業務を限られた時間の中で効率的に行うためには、スケジュールを管理する能力も必要になります。このスキルは、事務職やアシスタント業務で即戦力になるでしょう。
ネイリストにおすすめの転職先とその理由

ネイリストのスキルを最大限に活かせる職種を詳しく解説します。以下に具体例を挙げ、活躍できる理由も述べていますので、ぜひ参考にしてみてください。
サービス業界への転職が向いている理由
<例>
・ホテルフロント
・観光案内
・レストラン受付
・アパレル販売
ネイリストの仕事で培った接客マナーやコミュニケーション能力は、受付や販売業等に活かすことができます。
職種にもよりますが、様々な年齢・性別・国籍の方と関わるチャンスもあるので、ネイリストの仕事では味わうことができなかった楽しさややりがいも感じられるしょう。
美容・ファッション業界での可能性
<例>
・美容部員
・化粧品販売
・スタイリスト
・ドレスコーディネーター
美的センスや商品知識を活かして、美容やファッションの業界での活躍のチャンスもあります。
美容部員や化粧品販売は、必要な資格は特にありません。未経験でも挑戦がしやすい職種で、コミュニケーション力も活かせる仕事です。
また、スタイリストやドレスコーディネーターなど、ファッション業界での活躍の可能性もあります。美容の知識や色彩感覚、ファッションに関する知識は必要にはなりますが、美容業界で働いていた経験は有利になるでしょう。
事務職へのキャリアチェンジ
<例>
・一般事務
・営業事務
・受付
予約管理やスケジュール調整の経験や一つのことにコツコツ取り組める集中力は、デスクワークにも活かせます。これまでとは全く異なる業界へのチャレンジにはなりますが、ネイリストから一般職の経験への転職を検討する人も一定数います。
身体への負担も少なく、休日数など待遇が充実している企業が多いので、事務職は人気の職種です。
エステティシャンへの道
<例>
・フェイシャルエステ
・ボディエステ
・脱毛
同じ美容業界になりますが、職種を変えてエステティシャンを目指すのもオススメです。「お客様をキレイにする」という思いはネイリストもエステティシャンも同じです。
美容に関わるというベースは変わりませんが、肌やムダ毛・体形の悩みを解消したりと様々なジャンルの中から選択することができます。また、特別な資格や経験なども不要なサロンが多いので、転職活動が進めやすいことも特徴です。
イベントスタッフ・企画職への挑戦
<例>
・ファッションショーやビューティーイベントの運営・企画
・イベント会場や出展ブースの空間デザイン
イベントスタッフや企画職は、人と一緒に何かを作り上げていく仕事です。ネイリストで培った対人スキルやトレンドをキャッチする力・分析力を活かして活躍できるでしょう。
転職を成功させるための実践的なポイント

異業種への転職活動は何から始めるべきなのか、わからないことや不安なこともあるかと思います。ここでは、異業種転職を成功させるために必要なステップを詳しく解説します。
キャリアの棚卸しを徹底する
キャリアの棚卸しとは、これまでの職務上の経験を振り返り、スキルや実績を整理することです。
本来、棚卸しとは企業や店舗が保有する商品などの在庫や状態を調査する作業を指します。これと同じように、転職活動をするにあたって「これまでの仕事を通して得たこと」「スキル」「知識」「現時点での課題」「自分の強み・弱み」「今後のキャリア」などを洗い出すことが重要です。
自分自身のキャリアを棚卸しすることで、目指すべき方向性や身につけたいスキルも明確になります。また、転職活動に必要な履歴書や職務経歴書にも反映することができます。
自己分析を深めるコツ
自己分析の方法はいくつかあります。以下の3つの方法を試すことで自分自身を深く理解できるようになるかもしれません。自分に合った分析方法を見つけてくださいね。
SWOT分析は、自分の長所・短所などの内部要因や就活市場・業界の動向などの外部要因をかけ合わせて、自分について考えていく自己分析方法です。この方法は、以下の4つの要素に分けて自分を振り返ります。
①Strengths(強み):自分の強み・長所
②Weaknesses(弱み):自分の弱み・短所
③Opportunities(機会):就活市場において自分にメリットがあること
④Threats(脅威):就活市場において自分にデメリットがあること
これらを紙に書き出して、実際に自分がどんな人間なのかを整理します。自分内部要因と、外部要因をかけ合わせて考えるため、様々な角度から自分のことを知ることができます。
自分史とは、これまでの人生を振り返り、現在までの体験を時系列で書き表すことです。自分史を作成することで、自分自身の考え方や価値観に対する理解が深まります。
①年代別にエピソードを書き出す
まずは幼少期から現在までの自分を思い出しながら、印象的だったエピソードを書き出します。思いつかないときは空欄でも構いません。
②なぜこのエピソードを選んだのか理由を書く
これまでのエピソードを書き出したら、それを選んだ理由も書き出します。
この手順により、これまで自分でも意識していなかった思いや自分が変わったターニングポイントに気が付くことができたり、自分の価値観や行動パターンを分析できます。
MBTI診断とは、Webサイトからできる性格診断になります。93個の質問に答えることで、興味の方向性や外界への接し方など、16のタイプの性格に分類されます。
細かく分類されるのが特徴で、自分自身では気付かなかった特性を知ることができます。
また、それぞれの性格タイプに合った理想の仕事やキャリアパスを見つけるための手がかりにもなるでしょう。
目指す業界の情報収集を徹底する
異業種へ転職するにあたり、目指す業界の情報を集め、業界の特徴を知ることが大切です。
実際に働いてみたい業界について調べてみると、意外な特徴や想像と違っているなんてこともあります。業界の情報収集をするためには、関連する本を読んだり、就職情報サイトを活用すると良いでしょう。
就職してからのギャップを最小限に抑えるためにも、業界の情報収集はとても重要だと言えます。
転職エージェントを賢く活用する
転職エージェントとは、転職を希望する人と採用を検討している企業を繋ぐ転職支援サービスです。
転職エージェントを利用することで、キャリアアドバイザーに求人を紹介してもらったり、履歴書の書き方や面接の対策をしてもらったり、様々なサポートを受けることができます。
業界や職種に迷いがある場合も、キャリアアドバイザーにアドバイスを求めるとよいでしょう。一対一の面談を行うことで、転職の目的や実現したい条件がより明確になります。
面接対策を万全に整える
面接を成功させるためには、事前の準備と対策が重要です。しっかりと準備・対策をすることで、自信を持って面接に挑むことができます。面接に向けて以下のようなことを準備しておくとよいでしょう。
①業界や企業についての情報
②よく聞かれる質問とそれに対する回答
③逆質問の用意
④提出した履歴書やエントリーシートなどの書類の見直し
⑤面接の正しいマナーや敬語を確認
ネイリストから異業種転職に成功した事例

実際にネイリストから異業種へ転職した成功事例を紹介します。
事例1:ホテルフロントへの転職

転職のキッカケを教えてください。
ネイルサロンに勤務していましたが、身体的な負担が大きくて続けられず…。人と関わることが好きなので、接客業で求人を探しました。
これまで、飲食店や販売なども経験してきましたが新しいことにチャレンジしたいと思い、ホテルフロントのスタッフに転職をしました。
転職をして良かったことはありますか?
大好きな接客をしながら楽しく働けるようになり、転職をして良かったと思います。
ネイリストとして様々な年代のお客様の対応をしてきた経験があったので、年代や性別・国籍問わずにコミュニケーションを取ることができました。ネイリスト時代に身につけた、お客様の要望を聞いて提案するというスキルが評価されて、役職者へのキャリアアップにも繋がりました。
異業種ではありますが、ネイリストとして培った経験を活かせています!
事例2:美容部員として新たなキャリアを築く

転職のキッカケを教えてください。
業務委託ネイリストとして働いていましたが、収入が不安定で将来が不安になり転職を決意しました。ネイリスト以外の経験や資格はありませんが、せっかくなら美容関係の仕事に就きたいと思い、化粧品やネイル用品を扱うお店に転職しました。
転職をして良かったことはありますか?
私が勤務する会社は、月給にプラスしてインセンティブが支給されます。安定した収入と頑張りが還元される給与システムが嬉しいです。また、福利厚生も充実してるので、残業手当の支給や希望休・有給休暇も取得しやすく、プライベートも大切にできるようになりました。
仕事に関しても、ネイリスト時代に学んだネイルの知識はもちろん、肌のこと肌馴染みの良い色味の提案など、活かせる知識もたくさんあります!毎日が充実していてとても楽しいです♪
事例3:製造業の品質管理職に挑戦

転職のキッカケを教えてください。
長くネイリストとして勤務してきましたが、長時間拘束で体力的な負担が年々重くなり、将来のキャリアについて悩んでいました。
そんな時、友人に誘われて地元の製造工場の見学会に参加しました。そこで、製品の目視検査や精密機器を使った部品のチェック作業を目にしました。
工場の担当者が「こうした検査は細かい作業が得意な人に向いています」と説明しているのを聞き、“私のスキルが活かせるんじゃないか?”と思い、求人に応募してみたのがきっかけです。
転職をして良かったことはありますか?
全く別の業界・職種でしたが、意外にも品質管理職はネイリストの経験や特性を活かしやすい職種でした。
ネイリストの時から、細かい作業が好きで得意でしたので、それを活かして新たなキャリアを積んでいけるところが良かった事です。
転職をして理想のキャリアを実現しませんか?

ネイリストとしての経験やスキルは、美容業界だけでなく、異業種でも十分に活かすことができます。ネイリストの仕事を通じて培ったコミュニケーション力、スケジュール管理力、細かい作業に対する集中力などは、どの業界でも価値のあるスキルです。
転職を成功させるためには、まず自分自身の強みやスキルを把握し、それらがどのように新しい職場で活かせるかを考えることが重要です。転職活動の第一歩として、自己分析をしてみるとよいでしょう。
また、どのような業界に進みたいかが決まったら、業界や職種についての情報収集も重要です。これまでの自分の経験やスキルがどのように役立つかを考えながら履歴書を作成したり、面接でアピールすることが大切です。
転職活動は決して簡単ではありませんが、しっかりと準備をすることで、確実に成功へと繋がります。新しい環境で成長しながら、より充実したキャリアを実現させましょう!