ネイリストの仕事~求められる物とは?~

ネイリストは甘皮処理や爪の形を整えるケアに加え、カラーやデザインを創りだすなどお客様の手や指先を美しくする必要があります。
“手と爪の専門技術者”刃物や薬剤を使用し肌に直接触れ施術を行うので、爪の構造を含む皮膚科学や生理解剖学、消毒法なども学びます。

しかし、それだけでは一流のネイリストとしては活躍できません。
今回は、ネイリストに求められる仕事の全体像をお伝えします。
目次
ネイリストの役割
“手&爪“はメイクや髪形と違い、鏡を見なくても自分の目に入るので、日々生活する上でキレイに手入れがされていたり、好きな色やデザインが施されている手や爪を目にするたびに気分が上がり自信が持てますよね♪
特に、指先は何をするにしても他人の目に入ります。
そのため自分でネイルをしたり、指先のケアをする「セルフネイル」は増加傾向にあります。

サロンに来店される方が求めているものの代表例が下記3点。
- 日常では味わえない癒し空間を求め、リラックスした雰囲気の中で美を高める事ができる
- 気分転換しつつ、日頃頑張っている自分へのご褒美
- セルフネイルではできない技術力
これらを付加価値と考えて通う方が多くいます。
「お客様が求める技術力」「接客力」「思いやりと感謝の気持ち」を最低限として、サロンへ通う方が「ネイルサロンに何を求めているか?」を感じ提供できた時こそが、お客様がネイルサロンへ行く価値と捉えるのかもしれません。
これらの事を把握しておく事で、ネイリストとして「よりお客様に喜んで頂けるサービス」ができるでしょう。
そしてリピート客として戻ってくれたら、それこそが自分への評価となります。
ネイリストになるには、資格なしでもOK
実は、ネイリストになるには資格は必須ではありません。
資格を持っていなくてもサロンで経験を積んで活躍している方もいますが、やはりお客様目線で考えると資格を持ったプロの方にお願いしたいものです。
実際にサロンの応募条件を見ても未経験でも、資格を持っていた方が優遇される事が多いです。

詳しくは、ネイリスト 無資格からでもはじめられる?~資格取得のメリット&取得方法~という記事で説明しています。
資格の他に何が必要?

技術を持っている事で何歳になっても働く事ができる魅力的な職業でありますが、ネイリストに限らずどんな職種であれ同じ仕事を長く続けるためには努力が必要です。
- トレンドをキャッチする力
- コミュニケーション&接客力
少なくとも、この2つは必須スキルでしょう。
トレンドをキャッチする力
ファッションや美容業界の流行はめまぐるしく変わり、実際ネイルもマニキュアからジェルネイル、スカルプチュアなど、ネイルの種類が増え、今後も変化していきます。
トレンドにあわせたセンスを磨き続けていく必要があります。
ファッションやメイク、ヘアだけが最先端をいきネイルだけが置いていかれない為にも、常に流行を察知しファッションなどとのトータルコーディネートにあわせたデザイン&カラーを提供できるようにしなければいけません。
コミュニケーション&接客力
サロンに対し技術力や美を求めると同時に、多くのお客様はリラックス&癒し空間を求めます。
サロンの雰囲気もそうですが、ネイリストとの”会話や接客”もお客様が心地よく過ごすための癒し空間に含まれます。

サロンに通うお客様は当然の事ながらネイルやケア、爪に関する事に興味があるので、プラスαとして最新のネイル情報を提供したり、ネイルに関する事だけでなく幅広いジャンルの情報や知識を頭に入れておく事で、そのお客様に応じた会話をする事ができますよね。

またリピートして頂く事は重要です。
お客様は以前の自分との会話を覚えていてくれたり、きれいになったネイルを褒めてくれたり、流行にあったネイルをしてくれるなど、自分にとって気分良くいられる人がいるサロンであればまた行こうと思うはずです。
お客様や仕事に対する誠実な気持ちは自然と言葉や態度に出ます。
ベテランになってもネイリストとしての在り方を忘れず、常に好奇心、向上心を持ち続けましょう☆
ネイリストの仕事内容:1日の流れ
これからネイリストとして活躍していこうと考えている人は、


といった項目が気になると思います。
まず、一般的なサロンの「早番ネイリストの1日」をご紹介します。
- STEP19時張り切って出勤
- STEP29時30分予約確認&カルテ用意
- STEP310時オープン!既存のお客様のカルテを準備してお客様の到着を待ちます
- STEP414時遅番のスタッフが出社したら接客の合間をぬって情報共有♪
- STEP518時「おつかれさまでした♪」業務終了し明日への仕事を確認。
AM9:00:さぁ、張り切って出勤
出社は、大体オープン30分~1時間前。
店内の掃除や予約の確認、備品の補充などの開店準備を行います。
制服支給のサロンもありますが、ほとんどのサロンは私服にエプロン着用。
サロンによって多少の服装の規定はあると思いますが、エプロンの下はお気に入りのあなたらしいファッションで働けます♪
予約確認&カルテを用意
予約表をチェックしながら既存のお客様のカルテを準備してお客様の到着を待ちます。

そう。
カルテはお客様の趣味・嗜好・対応履歴などを知る大事な手がかり。
先に目を通して、今日のプランを練っておきましょう。
コミュニケーションを円滑にするためにも旬な話題や、お客様の興味のあるニュースにアンテナを張り「今日はお客様と何をお話ししようかな…」と何となく考えておくのも大切。

AM10:00 オープン!今日はどんな1日になるかな♪
1人のお客様の施術時間は平均で40分から2時間程度です。
難しいアートになると、さらに時間がかかります。
8時間勤務だと、1日に施術するのは平均4~5人程度。
忙しいお客様の貴重な時間を頂いているのですから、スピーディな施術が求められます。

ネイリストの仕事は華やかな一面もありながら、実際にはシビアな世界でもあります。
基本的にネイリストは、お客様の施術の合間に休憩を取ります。
施術が長引たり飛び込みのお客様などで立て込むと休憩が予定通りに取れない事も。
まずはお客様優先のため、“接客業の宿命“と辛抱しましょう。
PM2:00:スタッフ同士で情報共有
「今日はこんなに素敵なデザインができたよ☆」と、スタッフ間で意見交換するのもネイリストとしての楽しいひと時。
お客様が続いて息つくひまもない忙しさでも、仲間同士でリラックスできれば疲れも吹っ飛びますよね♪

空いた時間に消耗品や薬剤の補充などをしておきます。
PM6:00明日の予約の確認・カルテの整理をして業務終了
最後のお客様が帰られたら、掃除や洗濯、器具の手入れや備品の補充など翌日に備えます。

長時間の勤務をこなした後の練習は体力的にも精神的にも辛いもの。
しかし技術の習得や資格の取得は給料に直結するだけに、各自一生懸命努力しましょう。
また、練習の他にもサンプルチップ作りやインスタへのNew Designのアップなど、施術以外の仕事をしていると遅くまで残業になってしまうなんて事も正直あります。
残業ばかりの日々が続くと「長時間勤務はつらい…」「友達とご飯に行きたい…」などと思うシーンも出てきます。
しかし練習や残業につきあってくれている先輩も自分の時間を削っているのです。
有難く思い、ネイリストとして独り立ちするまではひたすら修行の日々と覚悟しましょう。
休日
ネイルサロンは、土日、ゴールデンウィーク、お盆、年末年始など、繁忙期は稼ぎ時。

土日は忙しいので、お休みを取れるサロンは(ほぼ)ありません。
平日休みだと「土日に比べ空いている」「チケットなどが安い」「病院や行政機関や銀行に行ける」といった良い事もあります♪
就業した後は他のスタッフとの関係性を築き、お休みをお互いに取りやすい雰囲気作りをしておくのも大切。
サロンによって休暇の取り方は違うので、面接の際に確認しましょう。
サロンの多くは10時位から21時位など長い時間営業をしている所が多くあり、その場合大抵、早番/遅番に分けてシフトを組んでいます。
そのためシフトによって生活スタイルが変わったり、休憩がちゃんと取れなかったりネイリストは体力勝負でもあります。
ネイリストの大変な事
一見華やかな美容業界ですが、ネイリストは大変な事もあります。

また、日々技術を磨くため練習は欠かせません、

ネイリストになりたての頃は技術に一生懸命になり過ぎてお客様との会話もままならない・・・なんて事もありますが、経験をしっかり積んでいく事で改善されていきます。
その他にも、弊社サロンdeジョブに登録に来る方で

という声もよくあります。
例え仕事が好きでもスタッフ同士の人間関係が良くなければ、働くのも辛いですよね。
ネイリストのやりがい
自分の施術でお客様の指先がキレイになり、お客様が満面の笑みで喜んでくれた時こそが何よりもの「やりがい」を感じる瞬間です!
新しいアートを生み出したり、自分のデザインをお客様が気に入ってくれたり、ネイリストはクリエイティブな仕事でもあるので、才能を発揮できる場でもあります。
お客様のための細やかな「気配り」や「地道な努力」「身体的問題」「働く環境」。
ただ、これはネイリストに限らず働く上でどんな仕事にも努力や苦労はつきものです。
むしろそういった苦難を乗り越えるからこそ、より仕事って楽しい♪とやりがいを感じられるのかもしれませんね。
ネイリストの活躍の場
「ネイリストになる前から目標を掲げている方、また経験を積んでいく内に夢ができた。」などネイリストは活躍の場がたくさんあるのも魅力。
最も多い働き方はネイルサロンですが、大きく分けて4つの働き方があります。
- 業務委託
- 専属ネイリスト
- ネイル講師
- 独立開業
それぞれの給料が気になる人は、ネイリストの給料ってどれ位?~100%満足した収入を得よう~という記事も参考にしてください。
【業務委託】
サロンに直接雇用される事なくフリーとして自分の都合の良い時に働け、高収入が目指せる。
自分好みのネイル素材を使用したり、自分の好みや個性を活かす事もできます。
業務委託募集のネイルサロンもだいぶ増えています。
【専属ネイリスト】
ヘアメイクの専属同様、華やかな芸能界や雑誌等で活躍したいと憧れる方も多くいます。
技術力がある事は大前提として、まずは自分を売り込みにいかなくてはならないので初めは大変です。
有名人がよく来るサロンへ就職したりするのも一つの手かもしれません。
【ネイル講師】
自分の持っている施術を人に教えたい。
人を育てるのが好きという方にとっては向いている仕事です。
自分の教えた子が活躍をする事は嬉しいものですね。
最近では応募資格としてJNA認定講師取得者としている所が多く合格率10~20%と狭き門ですが、その分給与も上がり、サロンでの研修の講師や個人でネイルスクールを開くなど活躍の場も多くあります。
【独立開業】

と考えている方は多くいます。
応募条件でも独立支援をしているサロンがありますので、そういったサロンへ就職し働きながら経営やサロン作りを学ぶのも良いですね。
その他、海外で活躍しているネイリストの方もいます。
国によっては国家資格が必要な所もありビザや言葉の壁もありますが、日本人が持つ繊細さや丁寧な技術、日本のかわいい文化(アート)など日本人だからこそできる技術を海外で発揮しカリスマ的存在を目標とするのも楽しみな夢ですね。
まとめ
ネイリストは大変な事もある一方で、やりがいも多く感じられ、チャンスがたくさんある仕事です。
技術や接客は必要ですが、経験と努力で得られます。
失敗をしたり、うまくいかず「私向いていないのかな」と一瞬でもよぎってしまう事もあるかもしれませんが、失敗やミスこそが成長に繋がります☆「努力や向上心」を持ち続け、ネイリストとしての道を切り開いていきましょう!
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