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20種類も!? エステティシャンに関わる資格って何がある?

20種類も!? エステティシャンに関わる資格って何がある?

エステティシャンが資格を取得すると、就職や転職に有利、給与アップにつながる、お客さんから信頼が得られるなどのメリットがあります。

専門性を高め、より上位のエキスパートになりたいなら資格取得をおすすめします。エステティシャンの資格は種類が多いため、目的やレベルに応じて、自分に合ったものを選びましょう。

今回はエステティシャンの資格を一覧で紹介し、シチュエーション別におすすめのものを紹介します。

エステティシャンに資格は必要?

結論からいうと、エステティシャンで働くために必須となる資格や免許は存在しません。独学でエステに関する知識や技術を習得し、勤務先さえ見つかれば、私はエステティシャンだと名乗ることが可能です。現在開業している人のなかにも、働きながら学び、今のキャリアを築いたという人もいます。

しかしプロとして働く以上、施術に関する専門的な知識や技術、コミュニケーション力を身につける必要があります。お客さんと良好な関係を構築するうえでも勉学やトレーニングは必須です。資格取得のための勉強は自身のスキルアップの一つとして有効な手段です。

また未経験者の場合、資格の取得が効果的なアプローチといえます。未経験・無資格可の求人は清掃や受付、施術準備のようなサロンワークがメインであることが多く、エステティシャンとして技術力や顧客対応力を磨くうえでは不向きです。

他の条件が同じの有資格者と無資格者がいたとして一方を採用する状況なら、資格を持っているほうが有利です。初任給も高い傾向が見受けられるため、これからエステティシャンを目指す人は資格勉強を始めるのも一つの手です。

エステティシャンの資格とは?

国家資格はないとはいえ、エステティシャンの資格や主催団体はさまざまです。大きく分けると、施術に関する資格(ボディ・フェイシャル・トリートメントなど)と施術以外(衛生管理や講師など)があります。

取得する資格の種類にかかわらず、理論と実技にまたがった勉強が必要です。サロンで行う施術だけでは肌や体のお悩み改善には不十分なので、お客さん自身にも日常生活での食事や運動、睡眠に気を付けてもらわなければいけません。

適切なアドバイスを行うためにも解剖学や生理学、栄養学の勉強や、人体の構造に関する知識の習得が求められます。

20種類も!?エステティシャンの資格一覧

20種類も!?エステティシャンの資格一覧

エステティシャンの資格は主催団体によって、日本エステティック業協会(AEA)認定資格・日本エステティック協会認定資格・日本美容電気脱毛協会(JBEA)認定資格に分けられます。別途、国際機関が主催するものもあります。エステティシャンの資格一覧を表にまとめました。(2023年8月時点)

■AEA認定エステティシャン
・日本エステティック業協会(AEA)主催の基礎的な資格
・試験は筆記と実技で、基礎的な技術や知識、接遇マナーが問われる

■AEA認定上級エステティシャン
・AEA認定エステティシャンの上位資格
・試験は筆記と実技

〈受験要件〉
以下のいずれかの条件を満たす者
・AEA認定エステティシャン取得後、ボディエステ、またはフェイシャルエステの実務経験を2年以上有する
・1,000時間相当の認定校カリキュラムをこなす

■AEA認定インターナショナルエステティシャン
・AEAにおける最上位資格
・実技試験と筆記試験に加えて、800字程度の論文の提出が必須

〈受験資格〉
以下のいずれかの条件を満たす者
・AEA認定上級エステティシャンの資格取得後、フェイシャルエステ、またはボディエステで2年以上の実務経験がある人
・AEA認定上級エステティシャンの資格を有し、フェイシャルエステ、またはボディエステで通算5年以上の実務経験を有する人
・国際資格、または同等の国内資格を取得し、通算5年以上の実務経験がある人

■AEA認定講師(フェイシャル・ボディ)
・AEA認定校でエステティシャンの育成に携わるために必要な資格
・試験はなく、申請条件を満たすことで取得できる
・新規登録後、5年ごとの更新制

〈申請条件〉
・専門分野で5年以上の実務経験を積む
・AEA認定インターナショナルエステティシャンを取得後、3年以上の講師経験を積む

■AEA認定脱毛講師(脱毛のみ)
・脱毛に特化した認定講師
・試験はなく、申請条件を満たすことで取得できる

〈申請条件〉
・認定美容脱毛エステティシャンおよび(旧)連合美容電気脱毛技能検定1級を取得後、3年以上の講師経験、または担当分野で5年以上の実務経験を積んだ者

■CODES-JAPON認定ソシオエステティシャン資格
・ソシオスティック(医療や福祉の知識に基づき、高齢者や病気の人などを対象とした総合エスティック)の日本エステティック協会認定資格
・フランスの養成施設「CODES」連携の養成講座を修了すると資格を取得できる

〈養成講座の受講要件〉
以下のいずれかの条件を満たす者
・AEA認定上級エステティシャンを取得している、日本エステティック協会の正会員
・AEA認定エステティシャンの資格を取得し、5年以上の実務経験を有する

■AJESTHE認定ボディエステティシャン・AJESTHE認定フェイシャルエステティシャン
・エステティックの基礎知識や技術を証明する認定資格
・試験は筆記のみ
・受験要件は実務経験があること、または所定のカリキュラムを修了している証明ができること

■AJESTHE認定衛生管理者
・サロンの衛生管理の基礎的な資格
・日本エステティック研究財団の「衛生基準eラーニング」を受講し、確認テストを受けた後、協会に申請書を提出。申請が認められれば取得できる

■AJESTHE認定エステティシャン
・日本エステティック協会の基礎的な資格
・認定校、もしくは通信講座で300時間以上のカリキュラムを受けることで取得できる
・試験は筆記(マークシート)と実技

■AJESTHE認定上級エステティシャン
・AJESTHE認定エステティシャンの上位資格
フェイシャルやボディエステに加えて、メイクアップやマニキュア、ワックス脱毛も試験範囲

〈受験資格〉
以下のいずれの条件を満たす人
・認定校の1000時間コース、またはCIDESCO国際認定校コース、認定校の300時間コースの修了者
・認定エステティシャンの資格取得後、2年以上の実務経験を有する人。または5年以上の実務経験を有し、対策講座を受講済みの人

■AJESTHE認定トータルエステティックアドバイザー
・エステティックのエキスパートの認定資格で、日本エステティック協会の最上位資格
・試験はプレゼンテーションやロールプレイングを含む

〈受験資格〉
以下のいずれの条件も満たす
・AJESTHE認定上級エステティシャン、またはCIDESCO(シデスコ)を有すること
・資格取得後に2年以上、もしくは通算5年以上の実務経験を有すること

■AJESTHE美肌エキスパートR(美肌検定R)
・エステティシャン以外の人も対象の日本エステティック協会主催の資格
・受験資格は特になし。年齢・性別も不問
・検定試験に合格することで認定証が授与される

■認定美容電気脱毛エステティシャン
・美容電気脱毛の知識や技術を問う、日本美容電気脱毛協会の認定資格
・筆記試験と実技試験がある

〈受験資格〉
以下のいずれかの基準を満たす者
・認定機関のカリキュラムを400時間修了した
・脱毛専門校において、脱毛関連のカリキュラムを300時間修了した
・美容電気脱毛の実務経験を1年以上有する

■ベーシック美容電気脱毛エステティシャン
・美容電気脱毛の専門知識を証明する資格
・資格の有効期間は3年間

■認定美容電気脱毛技術者
・美容電気脱毛に特化した技術士のための資格
・筆記試験と実技試験がある
・試験を受けるにはJBEA認定美容電気脱毛講師による指導を100時間受ける必要がある
・カリキュラムは美容電気脱毛実技理論や美容脱毛額、脱毛実技など

■CIDESCOインターナショナルエステティシャン
・国際団体「CIDESCO」の認定資格で、世界水準の知識と技術を証明できる
・セラピーの基礎的な資格で、学生受験と一般受験がある
〈受験資格〉
以下のすべての条件を満たす者
・エステティックの基礎教育を600時間以上受けていること
・エステティックに関する2年以上の実務経験を積んでいること
・書類申請を行い、審査に通過すること

■国際エステティック連盟INFA(インファー)国際試験
・世界で唯一のエステティック専門の国際団体の認定資格
・国際試験を受けるにはINFAのスクールに通い、カリキュラムを修了する必要がある
・国際ライセンスを取得できるのは「フェイシャルコース」「ボディコース」「フェイシャル&ボディコース」の3つ

■ICAM(イカム)ディプロマ
・ICAMはエステティシャンをはじめさまざまなスペシャリストの知識や技術を認定するフランスの民間団体
・ライセンス取得に必要な知識を、複数段階に分けて修了試験を実施することが特徴
・エステティシャンの科目は「認定エステティシャン」「エステティシャン」「アドバンストエステティシャン」「マスターエステティシャン」の4区分

■CIBTAC(シブタック)ディプロマ
・CIBTACはイギリスに本部を構える権威性が高い国際資格認定機関
・スキントリートメントやボディマッサージ、スパセラピーなど複数の資格がありニーズに合わせて選べるのが利点

■ITEC(アイテック)認定アロマセラピスト
・ITECはイギリスの文部省と労働省の認可を受けた国際ライセンス機関
・認定アロマセラピストは世界的にも知名度と信用度が高い国際資格
・取得にはITEC認定校で「アロマセラピーコースを受講後、修了試験に合格する

【目的別】エステティシャンの代表的な資格はこれ!

エステティシャンの知識や技術を証明する資格の種類は多く、自分はどれを選ぶべきか迷う人もいるかもしれません。目的別におすすめの資格を3つピックアップし、ご紹介します。

エステティシャンを目指す方の入門としておすすめ

日本エステティック協会 認定エステティシャン



認定エステティシャンは就職や転職、開業に役立ちながらも、受験要件が緩めの費用対効果が高い資格です。認定校で300時間以上のコースを修了する、またはサロンで1年以上の実務経験を積み、試験に合格すれば取得できます。前提として、日本エステティック協会に入会し、正会員となる必要があります。資格取得までの流れは「実技試験」→「筆記試験」→「申請手続き」→「ディプロマ付与」です。

技術試験はフェイシャル/ボディ(手技のみ)、筆記試験は4肢択一のマークシート形式で、合計100問出題されます。資格は毎年の更新制ですが、年会費の支払いで自動的に手続きが行われます。

※参考:一般社団法人日本エステティック協会「資格・検定

エステティシャンの指導者・講師を目指す人におすすめ

日本エステティック協会 認定トータルエステティックアドバイザー(TEA)



トータルエステティックアドバイザーはサロンやスクールで指導的な立場を担う上級技術者向けの資格です。フェイシャルトリートメントやボディケア、脱毛をはじめ、エステティックにかかる広範な知識や技術に習熟し、他のエステティシャンの模範的存在となり得るエキスパートに対して付与されます。

筆記試験は60分間の選択式で、実技試験はプレゼンテーションおよびロールプレイングが課されるのが特徴です。テーマを一つ選び、試験官2名をサロンスタッフと仮定し、実践します。

※参考:一般社団法人日本エステティック協会「資格・検定

AEA上級認定エステティシャン



AEA上級認定エステティシャンはフェイシャルとボディで広範の知識や技術を有し、技術的にエステティックを熟知する者だと認定する資格です。

認定トータルエステティックアドバイザーは技術や理論で他者をフォローアップできるレベルを表す最上位資格でしたが、上級認定エステティシャンはサロンの中核で問題なく働ける知識や技術を証明します。

技術者としてエキスパートを目指したい人なら取得して損はない資格です。

※参考:一般社団法人日本エステティック業協会「AEA公式サイト|エステティシャンになる

海外でエステティシャンとして働きたい人におすすめ

CIDESCOインターナショナル エステティシャン



CIDESCOインターナショナルエステティシャンの試験に合格すると、すべての加盟国が対象の国際ディプロマが発行されます。世界をまたにかけて活躍したいなら、うってつけの資格です。日本にはエステティシャンの国家資格が存在しないため、国際的にも権威があるCIDESCOのお墨付きを受けていれば、国内でも技術力の高さを証明できるでしょう。

資格取得にはCIDESCOの国際認定校でカリキュラムを修了後、同校で国際試験に合格したうえで2年以内に600時間以上の実務経験を積むのが一つの方法です。3年以上の実務経験を有するエステティシャンの場合、ポストグラジュエイトCIDESCO国際試験に合格すれば取得できます。

※参考:CIDESCO-NIPPON「CIDESCOディプロマとは|CIDESCO資格

資格取得のための必要条件は事前に確認しよう!

取りたい資格が決まったら、受験要件や試験内容を事前に確認しておきましょう。種類によって必要なカリキュラム数や期間に違いはあれど、一定の実務経験、または認定校やスクールで指定のカリキュラムをこなすことを求められます。

エステティシャンの資格を短期で取得したいなら、通信講座がおすすめです。資格によっては短期集中コースも開講されています。詳しくは次の記事をご覧ください。

【あわせて読みたい】
エステの資格を短期集中コースで取得するなら何日かかる?

エステティシャンセンター試験とは?

エステティシャンセンター試験とは?

エステの資格取得を目指すなら、日本エステティック試験センター主催のエステティシャンセンター試験の位置づけを知っておきましょう。各認定機関で認定エステティシャンの資格をとる際にくぐり抜けるべき試験です。

エステティシャンセンター試験の筆記はマークシート方式で、年間3回実施されます。日本エステティック協会・日本エステティック業協会・ソワンエステティック協会のいずれかの認定校で300時間以上のカリキュラムを修了した人、または1年以上の実務経験がある場合、受験資格を満たします。

各認定機関が主催する認定エステティシャン資格をとるためには、共通してエステティシャンセンター試験が課されるのが特徴です。認定資格はエキスパートで働くことを認められる、業界でも知名度が高い資格です。エステ業界で生計を立てるなら、エステティシャンセンター試験を受ける可能性は極めて高いといえます。

なお、AEA認定エステティシャンやAEA上級認定エステティシャンの筆記試験の内容はどちらもエステティシャンセンター試験です。

実務経験は必須?エステティシャンの資格取得の方法

エステティシャンの資格取得では実務経験を満たす、または認定校の専門学校やスクールでカリキュラムを受講し、各資格の受験要件をクリアする必要があります。働きながら独学で資格試験の勉強をするのも一つの方法です。

専門学校(スクール)で学ぶ

専門学校で学ぶ場合、受験要件のカリキュラム数を満たすためには1〜2年間、学校に通う必要があります。日本エステティック協会の認定エステティシャンでは、3ヵ月程度の短い期間で受験資格を満たすことが可能です。一方で高難度のCIDESCO国際試験では1200時間のカリキュラムが条件なので、1年以上の期間が必要です。

専門学校に通うと高額の費用の発生が避けられません。機関によっては手厚い就職支援を手がける学校もあり、カリキュラム通りにこなせば資格の取得に結びつきやすいですが、時間や費用面の負担は甚大です。

エステサロンで働きながら学ぶ

働きながら資格試験の勉強を並行し、受験資格を満たしたら試験を受ける方法です。独学で学ぶのが難しい場合、通信講座の利用がおすすめです。オンデマンド教材による自宅学習も可能なので、まとまった時間が取れなくても少しずつ学習を進められます。全日制の専門学校と比べて費用もリーズナブルで、負担を抑えて合格率を上げられる方法です。

エステティシャンの資格取得のメリット

エステティシャンが資格を取得するメリットは次の通りです。

  • 未経験でも好条件の求人に通過できる
  • 資格手当や給与アップが期待できる
  • お客さんから信頼を獲得できる
  • 知識に裏付けされた質が高い施術を行える

利点は多いので、働くために資格は必須でなくても、将来を見据えて勉強を初めてみても良いでしょう。

自分に合ったエステ資格を取得しスキルアップしよう!

エステティシャンが資格を取得するメリットは多くあります。受験要件が緩いAEA認定エステティシャンをはじめ、取り組みやすい種類から狙ってみてはいかがでしょうか。晴れて資格を取得したら、エステティシャンとして現場に出るのがおすすめです。

サロンdeジョブでは美容業界に特化したプロのコンサルタントによる支援が受けられます。一人ひとりに合った求人を紹介できるのでぜひご利用ください。

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