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整体師の気になる年収は?将来性や働き方について解説

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整体師の気になる年収は?将来性や働き方について解説

整体師とは、指や手、道具、機器などを使った手技によって、患者の骨格の歪みや筋肉を調整して体の調子を整える仕事です。



近年では健康志向の高まりや代替医療の利用者が増加していること、在宅勤務によって体の不調を訴える人が多いことなどから、整体師へのニーズが高まっています。そのため、仕事として整体師になることを考えている方もいるでしょう。



整体師になるためにはどのような仕事で、どれくらいの収入を見込めるのか、長く働ける仕事なのかなど、整体師についての理解を深める必要があります。



そこで今回は、整体師という職業に注目し、整体師の年収の相場や将来性、必要な資格について解説します。整体師として成功する秘訣や職場環境なども紹介するので、整体師になりたいと考えている方は参考にしてください。

整体師の年収・相場について

整体師の年収・相場について

日本メディカル心理セラピー協会によると、一般整体院の正社員として働く整体師の年収は200万円~400万円程度です。リラクゼーションサロンでは、歩合制度があるところも多いため、少し水準が上がり300~500万の年収が見込めます。



各都道府県によって給与水準が異なる他、整体院の中でのポジションや経験年数、実力によっても、給与水準は変動するでしょう。



独立開業する場合は、経営手腕や出店エリア、口コミなどによって売上が変動します。赤字で年収を上げられないケースもありますが、経営がうまくいき開業から5年以上が経過すると、年収600万円~1,000万円前後で安定するケースも多いようです。



出典:日本メディカル心理セラピー協会「整体師の年収と働き方」



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整体師の将来性について

結論からいうと、整体師へのニーズが高いため、将来性は明るいでしょう。



現在、日本では少子高齢化が進んでおり、内閣府の発表によれば、2023年9月15日時点で65歳以上の人口は3,623万人、総人口に占める割合(高齢化率)も29・1%で過去最高を更新しました。



2042年(令和24年)には3,935万人でピークを迎えるまで、今後も65歳以上人口は増加傾向が継続し、2036年(令和18年)には高齢化率が33.3%に到達、人口の3人に1人が65歳以上になると見込まれています。



近年の健康志向の高まりから、団塊世代が医療や健康分野に興味を示しており、健康維持のために整体を始めとした代替医療を利用する割合が増加すると予想されています。



また、新型コロナウイルス感染症の影響によって在宅勤務が普及しました。自宅から出ずに座って仕事をする機会が増加しており、運動不足からくる肩こりや腰痛、足のむくみなどを訴える人も多いなど、若年層が整体院に通うケースも多く見られます。これらの状況から、整体院に対するニーズは今後も高まっていきます。



整体師は国家資格が不要でありながら、将来的に独立開業を目指せる職業のため、整体師を目指す人も増えていく可能性が高いでしょう。反面、競争率が高く顧客の取り合いになることも考えられるため、注意が必要です。



早いうちから技術を磨き、専門性をアピールできるような知識や技術など、他の整体師と差別化できるものがあるといいでしょう。



体の不調を改善するだけではなく、肩こりや腰痛、疲労回復など、ニーズに合わせてアプローチできるパーソナルトレーナーのような存在として認知されれば、固定客が増加しやすくなります。当然、独立開業も視野に入ってくるでしょう。



出典:内閣府.「高齢化の現状と将来 第1章 高齢化の状況」

出典:朝日新聞デジタル「65歳以上の高齢化率、過去最高の29.1% 高齢者人口は初の減少」

整体師は国家資格かどうかについて

整体師は国家資格ではなく、業務に関連する民間資格が複数存在しています。実際には、整体師として働くために必要な資格はなく、無資格者や未経験者でも始めやすい職種です。



整体師になるための民間資格は団体などより数多くあります。一例は次のとおりです。

● 整体師(MTC療術師協会)
● 整体師(国際ホリスティックエラピー協会)
● 療術師(東日本療術師協会)
● 整体セラピスト(日本セラピスト認定協会)

また、整体師と混同されやすい職種に、柔道整復師やあん摩マッサージ指圧師があります。整体師とこれらの職種の大きな違いは、国家資格が必要かどうかです。

柔道整復師やあん摩マッサージ指圧師として働くには、国家資格を取得しなければなりません。

いずれも、文部科学省・厚生労働省管轄の学校で3年以上学び、資格試験に合格して初めて施術できます。



資格が不要な整体師に認められているのは、柔道整復師やあん摩マッサージ指圧師が行う専門技術以外の施術のみとされています。

整体師は治療ではなく、身体を癒やすセラピストとしての役割が大きいと言えます。



出典:厚生労働省「柔道整復師 - 職業詳細」

出典:厚生労働省「医業類似行為に対する取扱いについて」

整体師は知識や技術があると有利?

整体師として仕事をするなら、知識や技術があった方が当然有利になります。なぜなら、固定客を獲得しやすくなるからです。



豊富な知識と確かな技術があれば、患者の身体を改善できる可能性が高くなります。一方、患者の視点で考えれば、整体院や整体師の数が多いために、どの整体院で、どの整体師に施術を依頼するのか、選択するのは簡単ではありません。



身体を改善してもらえたことで、再度来院してもらえたり、指名してもらえたりする可能性が高くなるでしょう。一方、知識や技術が伴っていない場合、体の不調が改善しない可能性があるため、施術を受けた患者が再度来院する可能性は低くなります。



知識量が多く、技術力が高いほど、患者からの施術依頼は多くなるでしょう。また、固定客が増えることで、整体師はさまざまなメリットを受けられます。

固定客を獲得できることのメリット

整体院やリラクゼーションサロンで働いて固定客を獲得している場合のメリットは次のとおりです。

● 収入が増える
● 要職に就ける
● 独立開業できる可能性がある

1つめのメリットが、整体師としての収入が増えることです。歩合制が導入されている整体院やリラクゼーションサロンであれば、施術料金に対して40%から60%程度のキックバックが設定されています。施術回数が増えるごとに歩合も増加するため、固定客が多く、患者から指名されるようになると、それだけ収入が増えやすくなります。



2つめのメリットが、職場で要職に就ける可能性があることです。多くの患者を施術していることや、患者からの信頼が厚いことなどが評価されれば、一般社員からリーダー格・店長格への昇進できる可能性があります。店舗の運営や社員の教育など携われるなど貴重な経験を積むことができ、整体師としての仕事の幅が広がるでしょう。



3つ目のメリットが、独立開業できる可能性が高くなることです。整体師の施術を信頼している固定客は、新しく独立開業した場合でも、施術を受けたいと考えてくれるケースが多いでしょう。固定客の増加は、独立後の見込み客の増加となり、独立後の運営が軌道に乗りやすくなる可能性が高くなります。



独立後のメリットは次のとおりです。

● 雇用されていた時よりも収入が増える
● 事業を展開しやすくなる

1つめのメリットが、雇用されていた時よりも収入が増えることです。独立開業した場合、整体院の運営費などの経費を除いた金額すべて整体師の利益になります。そのため、整体院では雇用されていた時と比較して、大幅な収入アップが見込めます。



もう1つのメリットが、事業を展開しやすくなることです。新しい整体師の雇用や、2店舗目以降の開業につながる可能性があります。事業展開が軌道に乗れば、さらに収入が増えることもあるでしょう。

整体師の平均的な施術人数/1日について

整体師の1日当たりの平均的な施術人数は、15人から20人程度が限界といわれています。



例えば、患者1人当たりの施術時間が30分、施術料金を5,000円として考えた場合、施術の合計時間は450分~600分(7時間30分~10時間)、売上は7万5,000円~10万円です。



施術する内容やコース時間、当日の予約状況などによって施術人数は異なる他、歩合制を導入する整体院なら施術人数によって収入も変動します。



当然、勤務先によっても1日の平均施術人数はさまざまです。整体師での転職を希望するなら、勤務先の平均施術人数を確認して、収入と体力面とのバランスを考えるようにしましょう。

働きやすい整体師の職場、環境とは?

整体師の勤務先には、次のような施設や職種があります。

● 整体院、カイロプラクティック院
● スポーツトレーナー
● リラクゼーションサロン、ビューティーサロン
● 介護施設、福祉施設
● 独立開業

勤務先として多いのは整体院やカイロプラクティック院で、肩こりや腰痛などの体の不調や症状の緩和のために施術するのが基本です。整体の方法や患者への対応は整体院などのよって異なるため、実際に体験して自分に合う勤務先を選択するのがおすすめです。



スポーツトレーナーとして働く場合は、チームやプレーヤーと専属契約を交わして活動するケースが一般的です。練習や試合の前後に、選手の身体のケアや筋肉に使い方のアドバイスなどを行います。整体師としての知識や技術はもちろん、スポーツに対する専門知識や理解などが必要です。



また、最近では症状の緩和に加えて、美容やリラクゼーションを目的にした形態の整体院も増加しています。顧客のターゲットが女性になることから、女性の整体師が活躍しやすい場所となっています。



介護業界や福祉業界で働く整体師は、リハビリ目的の施術をメインに、身体の仕組みや構造などの知識を活かしてリハビリや日常生活へのアドバイスなどが主な仕事です。



今後は少子高齢化が進むため、介護・福祉業界で活躍する整体師は増加すると見込まれています。独立開業して働く場合は、自分が構えた整体院での施術や、フリーランスとして出張施術などが主な業務です。また、施術のみならず、整体院の運営や顧客の開拓なども行うなど、幅広い業務への対応が必要です。



このように、どこで働くかによって整体師に求められる役割は異なります。整体師として、または職業としてどのように働きたいかをよく考えて、勤務先を選択しましょう。

整体師が年収を増やす方法

整体師として勤務できる施設には沢山の種類があることがわかりました。

では次に、整体師が年収を増やすにはどうすれば良いのでしょうか。次は整体師が収入を増やす方法をチェックしていきます。

固定客を獲得して収入アップ

指名による手当が増えることで、自然に収入も上がります。

指名を増やすためにはお客様に選んでもらえるような施術スキルや接客力、コミュニケーション能力が必要になります。収入アップを目指して整体師としてのスキルを磨いていきましょう。

完全歩合制の働き方に変える

基本的に正社員やアルバイトは、固定給+歩合という給与体系です。

毎月安定した収入を得ることは可能ですが、残念ながら大幅に収入がアップすることはほとんどありません。

しかし、完全歩合制の業務委託雇用だと施術した売上の40%~60%を給与として還元される施設がほとんどです。頑張った分が直接給与に反映される為、月収50万円以上を稼ぐ整体師もいます。

良い条件の職場に転職

職場によって給与体系や待遇は大きく異なります。収入アップのために思い切って転職をしてみるのも一つの手です。

サロンdeジョブでは「どんな職場があるのかわからない…」という方のために、転職をお手伝いするサービスを提供しています。

給与や働き方の交渉等もサポートしてもらえるので、より良い条件の職場に出会うことができます。

独立・開業で年収1,000万円以上のチャンスも!

上記でも解説しましたが、独立・開業も収入をあげることが可能です。

経営が順調にいくと開業から5年以上で、年収600万円~1,000万円前後で安定するケースも多くなります。

整体師としてのスキルを磨き、自分を選んでくれるお客様が一定数いらっしゃる人であれば、挑戦してみても良いでしょう。

整体師は男性が多い印象だけど、実は女性が活躍している仕事

女性が活躍している仕事

整体師といえば男性が多いイメージがありますが、近年では女性整体師への需要が高まっており、実際に女性が活躍する整体師が徐々に増加しています。



女性や高齢者の患者の中には女性の整体師に施術してほしいと考える人がいる他、美容目的での整体施術へのニーズが高まっているからです。また、美容やリラクゼーションを目的とした整体や、高齢化の継続による介護・福祉業界での整体へのニーズは今後も増加すると見込めるため、女性整体師の活躍の場は広がっていく可能性があるでしょう。



さらに、家庭や子どもを持つ女性でも働きやすいのが整体師という職業の特徴です。チェーン展開していて福利厚生が整っている整体院や、個人経営で子育てに理解がある整体院であれば、育児と両立しながら働けるでしょう。また、パート勤務やアルバイト勤務であれば、家事や育児の空いた時間に時短で働くことも可能です。



女性が活躍できて働きやすいことは、整体師の魅力の一つとなっています。

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まとめ

今回は整体師の年収や将来性、働き方などを解説しました。



勤務先が整体院や美容・リラクゼーション業界、介護・福祉業界など、豊富なことに加え、独立開業を目指すことも可能で、さまざまな働き方ができるのが特徴です。



また、整体の知識や技術の向上や、他の分野の要素を加えることで、他の整体師にはない独自性を生むことも可能です。収入の幅も広いため、頑張り次第では現職よりも稼げる可能性もあるでしょう。

自分のやりたいことを極めたり、新しい事を学んだりしながら、自分の理想とする整体師を目指していけたら良いですね。



整体師に対するニーズは今後も増加することが考えられます。これから整体師を目指したい方も整体師としてキャリアプランを見直したい方も、本記事をぜひ役立ててください。