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美容室就職の選び方|後悔しないための情報収集法と成功のコツ

働きたい美容院が特にない場合、どのようにして就職先の美容院を選ぶのが正解なのか分からないと悩んでいる方も多いのではないでしょうか。上辺の情報だけで判断してしまうと、入社後に後悔したり悩んだりすることになるかもしれません。

本記事では、美容院で就職したい方に向けて就職先候補の選び方を中心にご紹介します。長く働ける美容院を選ぶためにはどのようなことに注意すればいいのか、候補先の情報を収集する方法も解説しますので、就活する際に役立ててください。

美容師の就職先の選び方

働きたい美容院がないからと就職先を適当に選んでしまうと、思っていたお店の雰囲気や働きやすさなど現実とのギャップが大きい場合はすぐに退職することになってしまいます。働きやすい美容院に出会うためには、自分がどのような美容師になりたいのか、キャリアプランや美容院に求める条件をまとめることから始めましょう。

将来の夢やキャリアプランを明確にする

どのような美容師になりたいのか、自分自身とまずはしっかりと向き合いながらイメージします。

美容師とひと言でいっても、情報発信力を持ちコンテストにエントリーするようなポジションを目指したいのか、お客様に寄り添った施術をしたいのかなどさまざまなものがあります。どれくらいのペースでキャリアアップしたいのかも考えてみるといいでしょう。

また美容院によってお客様の年齢層や性別も全く異なるため、具体的にどのようなお客様を対応したいのか明確にすることが大切です。

譲れない条件を整理しておく

就職先の美容院を選ぶ際は、自分にとって「ここは譲れない」という条件をいくつかピックアップして整理しておきましょう。

例えばある程度稼げる美容師を目指す場合は、毎月の給与に求める価格帯やインセンティブの有無に注目するのも悪くありません。働きやすさを重視したい場合は勤務時間や教育環境、福利厚生などに目を向けてみましょう。

条件が明確になることで、求人を探す際も自分の理想に近い就職先を絞りやすくなります。

就職先候補の美容院について調べておきたいポイント

気になる美容院をある程度絞れたら、入社後に自分の生活や働きやすさに直接関わってくるポイントを細かく調べましょう。雇用形態や勤務時間、給与といった生活に関わるものから、教育環境や福利厚生などキャリアアップにつながるものまでポイントは複数あります。採用後に悩まないためにも早めに情報収集することが大切です。

雇用形態

美容院の雇用形態には正社員やアルバイト、契約社員、業務委託があります。多くの美容院が試用期間を2カ月~3カ月程度設けています。試用期間中の仕事内容は本採用後と変わらないものの、給与は数万円低く設定してあることがほとんどです。

またアルバイトや契約社員の場合は、就業先が定める規定に沿って条件を満たして勤務した場合に正社員として契約を再締結する正社員登用制度を設けていることもあります。

勤務時間

営業時間内でシフト制の場合もあれば、1時間休憩があり開店から閉店まで勤務する美容院もあります。曜日によって勤務時間が変わる変則的な店舗もあるため、応募あるいは面接時にしっかりと確認しておくといいでしょう。

給与に変化はあるものの、スタッフが求める働き方を優先して勤務時間を選択できる美容院も中にはあります。例えば、平日は時短勤務で土日はフルタイムといった働き方ができるケースもあります。

給料

厚生労働省が2021年に実施した『令和3年賃金構造基本統計調査 一般労働者 職種』によると、理容・美容師の従業員規模別の平均給与額は10人以上で26万5,000円、10人~99人で26万4,600円、100人~999人以上で26万3,100円となっています。(※)

初任給で平均給与額を上回る金額がもらえる美容院は少ないため、入社後にどのような基準で昇給するのかなど収入アップのフローについても確認しておくといいでしょう。美容院によっては、給与とは別に頑張りを評価するインセンティブ制度や指名手当といった制度を導入していることもあります。

毎月どれくらい稼ぎたいのか考えた上で、希望に近い美容院を就職先候補に入れるといいでしょう。


※出典:厚生労働省 賃金福祉統計室 「賃金構造基本統計調査 / 令和3年賃金構造基本統計調査 一般労働者 職種」

教育環境

定期的に講習会や勉強会を開催して、技術力などを磨ける環境を整えている美容院も中にはあります。時間を確保する方法は美容院によってさまざまで、営業時間内に行うところもあれば、営業時間後に行うところも。

大型店の場合は外部講師を招いた講習会、個人店はオーナーや先輩とマンツーマンでの指導など学べる環境も異なるため、どのようなスタイルが自分に合っているのかしっかりと考えた上で候補先を絞るといいでしょう。

福利厚生

福利厚生は充実しているところもあれば、そうでないところもあります。基本的には社会保険を完備している美容院がほとんどですが、交通費の有無や支給上限金額、社員登用制度の有無といった部分は美容院によって差が出やすいところになります。

また美容師の独立・開業を全面的に支援する制度があったり、従業員特別価格で商品などを購入できたりといった助かる制度を導入しているところもあるようです。

仕事とプライベートをしっかり分けて働きたい場合は、土日休みの取得はしやすいのか、連休はどれくらいとれるのかといった働きやすさも確認するといいでしょう。

採用試験

一般的に美容師の採用試験では面接を行い、場合によっては2次試験としてサロンワーク試験を受けることが多いです。大型店の場合は集団面接やグループディスカッション、PR動画の提出が必要になるケースもあります。

面接では受験前の雰囲気や、服装にも細心の注意を払いながら望むといいでしょう。自己PRするときは、自分が入社後にどのようにお店の役に立つのか、イメージしやすくなるような内容を伝えるのがベターです。面接の場合は直接店舗に足を運んで対面での面接をするか、あるいはオンライン面接で行うことになります。

サロンワーク試験では、店内清掃やアシスタント業務を通して採用後に活躍が期待できるのかを判断されます。

美容院の規模や知名度

美容院は有名店と大型チェーン店、個人店の3つに分けられます。

有名店はトレンドを発信することも多く、集客につながるSNS戦略もうまく行っていることが多いため、入社希望者が多く競争率も高い傾向にあります。

大型チェーン店は会社が運営しているため、福利厚生や教育環境が整っています。ただし店舗移動があったり、回転率が求められたりすることもあります。

個人店はオーナーやお客様との距離が近く、アットホームな雰囲気の中で働ける場合が多いようです。給与や経営方針などはオーナーに全て委ねられるため、慎重に見極めることが大切です。

就職先候補の美容院の情報を得る方法

就職先候補の美容院がある程度絞れたら、より具体的な情報を集めることに専念しましょう。基本的な情報はもちろん、職場の働きやすさや雰囲気についても積極的に情報を得る姿勢が大切です。

美容院のホームページやSNSをチェックする

基本情報や得意分野を知るためには、美容院のホームページやSNSをチェックしましょう。InstagramやTwitterに投稿をし、積極的に情報発信しているお店も多くあります。

最新情報を知ることができたり、気になる美容院で働く美容師が運営するSNSアカウントを通して得意なスタイリングや素顔を知れたりできることもあるので、チェックしてみるといいでしょう。

実際に美容院で業務を見学する

気になる美容院の情報収集は、単にインターネットや紙面などで終わらせるのではなく、美容院に見学することも大切です。できるだけ営業時間内での見学を希望して、リアルな状況を自分の目で確認し、そこで働くことをイメージしてみましょう。

見学の際は見学したい美容院に求人サイトやホームページ経由で問い合わせるか、電話で申し込むのかいずれかで進めましょう。見学が難しい場合は、そこで働くかもしれないという意識を持ちながら、一人の客として利用してみるのも一つの手です。

先輩などから口コミ情報をもらう

表立って公開されていない情報を得るためには、美容学校の先輩や友人から気になる美容院の情報を聞いてみるといいでしょう。可能であれば、OB・OG訪問ができるかどうか聞いてみるのもよい方法です。

多くの口コミ情報を得られると、その分実状が把握しやすくなり、リアルな部分を知ることができます。自分に合った美容院なのかより深く見極めることができるはずです。

求人情報誌や求人サイトで調べる

美容院の情報は、求人情報誌や求人サイトでも調べてみましょう。個人店の場合は地元のフリーペーパーなどに求人を掲載していることもあります。

一度に多くの情報量を求める場合は、求人情報誌よりも求人サイトを中心に活用するといいでしょう。その際は一般的な求人サイトではなく、美容に特化したサイトを活用した方が明確な情報を得やすいメリットがあります。

オススメの美容院求人サイト

気になる美容院の情報を知りたい人は、サロンdeジョブを利用してみることをおすすめします。

サロンdeジョブでは、美容系業界に特化した非公開求人を含む求人を数多く取り扱っております。美容業界専門の紹介会社のため、美容院の求人情報の提供のみにとどまらず、紹介時にはリアルな情報を提供することも可能です。

また求人を検索する際は勤務地や雇用形態、希望給与、福利厚生など条件を細かく絞り込めるため、求める条件が明確になっていれば希望に近い求人を探すこともできます。

まとめ

美容師にとって、就職先となる美容院を選び採用を勝ち取ることは想像している以上に長く険しい道のりになります。単に美容院の知名度や規模だけで就職先候補を絞るのではなく、自分がどのような美容師になりたいのか、キャリアプランも含めてまずは考えてみることが大切です。

気になる美容院が複数あり、候補先を絞れない場合は、今回紹介した内容も一部参考にしながらじっくりと比較検討して慎重に絞り込んでみてください。リアルな情報を得るには、先輩から口コミを得たり見学を依頼したりするのも効果的です。

美容院の求人サイトを探している方は、美容系業界に特化した求人サイト「サロンdeジョブ」をぜひ活用してみてください。

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