ネイリスト職業訓練のメリット・デメリットと就職支援について解説
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「職業訓練校」という言葉を聞いたことがありますか?職業訓練校とは、公的制度で“就職のために必要な知識や技術を学べる“学校のことです。ハローワークが受講あっせんをしている職業訓練の中には、ネイルを学べるコースもあり、要件を満たすと無料で受講ができます。この記事では、職業訓練校で学べるネイルコースの内容や受講するメリット・デメリットまで詳しく解説していきます。
職業訓練校でネイルが学べる
職業訓練の中にはITや介護、デザイン、理美容など幅広い分野をカバーしており、女性向けのコースや資格の取得を目指すコースもあります。そのなかにネイリスト養成コースもあるため、ネイリストに関する勉強や資格の取得も目指せます。おもに国または都道府県が運営していますが、最近では委託を受けた民間機関も増えてきています。
受講までの流れ
職業訓練を受けたい場合、共通してハローワークに申し込みに行く必要があります。ネイルコースがある求職者支援訓練は、失業保険(雇用保険)を受給できない方を対象としています。しかし、求職者支援訓練の受講が本人の希望する就職に適するとハローワークで判断された場合は、失業保険受給中でも求職者支援訓練を受講することは可能になっています。求職者支援制度は、再就職や転職、スキルアップを目指す方が月10万円の生活支援給付金を受給しながら職業訓練を受講する制度のことです。職業訓練は基本的に無料で受講できますが、テキスト代はかかります。また、ネイルの材料費がかかることもあるので、あらかじめ確認が必要です。
・雇用保険被保険者や雇用保険受給資格者でないこと
・労働の意思と能力があること
・職業訓練などの支援を行う必要があるとハローワークが認めたこと
詳しい支給内容等を確認したい方は、お近くのハローワークに問い合わせてみてください。参照サイト:厚生労働省 求職者支援制度のご案内
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職業訓練校ネイルコースで学ぶ内容とは
実際に職業訓練校のネイルコースではどのような事が学べるのでしょうか。以下でカリキュラムの内容や挑戦できる資格について説明します。
カリキュラムの内容
職業訓練でのネイル講座の学習内容を説明していきます。講義内容は「学科」「実技」、場合によっては「職場体験」などもカリキュラムに組み込まれている訓練校もあります。
・ネイルの基礎知識
・ネイルの衛生管理
・顧客応対
・ハンドトリートメント
・フットケア
・ネイルファイリング
・ネイルアート
・アクリルアート
・チップラップ
・ジェルネイル
・イクステンションとリペア
・スカルプチュア
・トレンドデザインのデモンストレーション
・時短テクニック
・職場見学や職場実習
・職業支援
このように、職業訓練では爪の基礎知識やネイル技術だけでなく、接客スキル・就職に必要な知識までカリキュラムに入れている訓練校が多いようです。
受講期間や講義時間について
職業訓練校の修了までにかかる期間は、おおよそ3~6カ月前後です。多くは平日の朝~夕方までの時間帯で、集中的に短期間で学んでいき、最短で就職することを目標としています。ただし、受講の時期や修了までにかかる時間は、地域や訓練の実施先により異なりますので、確認が必要です。
取得できる資格
職業訓練は、ネイリストになるための講義と並行して、資格取得を目的としたカリキュラムも含まれています。
JNA ジェルネイル技能検定 初級・中級
JNA ネイルサロン衛生管理士
JNA フットケア理論検定試験
上記の資格は、ネイリストとしての最低限の知識と技術があると証明できるレベルの資格です。ネイルサロンの求人は、「2級・3級以上」や「初級・中級以上」を募集要件にしているサロンが多いです。そのため、検定試験の受験は任意としている訓練校が多いのですが、就業の可能性を広げるために積極的に資格取得に挑戦しましょう。
ハローワークの職業訓練のネイルコースを受講するメリット・デメリット
職業訓練のネイルコースを受講するメリットとデメリットを紹介します。
■要件を満たせば給付金を受けながら訓練を受講できる
■ネイリストを目指す友達や仲間ができる
■就職のサポートが受けられる
最大のメリットは、やはり受講料が無料の為、費用を大幅に抑えてネイルを学ぶことができるという点です。そのほか、訓練校を通じて学ぶ仲間ができることや就職支援が受けられることも、職業訓練を受講するメリットです。
■一度ついて行けなくなるとかなり遅れがでてしまう
■訓練校だけではレベルの高い資格を取得するのは難しい可能性がある
■訓練を受けてもすぐに就職できるわけではない
■実務経験にはならない
訓練実施校によりますが、選考や抽選があるため、受講申込みから訓練開始まで1カ月ほどかかります。また、理美容の職業訓練受講者の就職率は6割程度となっており、職業訓練を受けたからといって必ず就職ができるわけではないことがわかります。訓練開始後のギャップを軽減するためにも、上記のようなデメリットも頭に入れておきましょう。
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また、ネイリストになりたい方は通常は費用をかけてネイルスクールや専門学校に行きます。専門学校の場合は基本的に2年間通いますので、より専門的にネイルが学べます。その為、ネイリストとして就職したいと思う方は、よりレベルアップする為に訓練校の受講が終了したあとも継続した練習が必要です!
また、「土日は出勤できない」「短時間勤務がよい」等、勤務に制限があると就職が難しい場合がありますので、サロンの規定に合わせて出勤できるように、時間等の調整をしていくのも大切です★
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まとめ
職業訓練校は無料で受講できとてもメリットの多い制度であることがわかりました。無料でネイルを学びたい場合は、職業訓練校を選択するのも一案です。メリット・デメリットを考えた上で自分の理想に合う学び方を選択してみましょう。地域によって、ネイルを学べる訓練コースが設けられているか否か、カリキュラムの内容、期間が異なりますので、インターネットで検索するか、最寄りのハローワークで相談するなどして、まずは情報を集めることをおすすめします。そして就職活動の際は、継続的な練習と、ネイリストになりたいという想いをしっかりとアピールすることが大切です。