アイリストの職務経歴書の書き方|採用されるコツや例文付きで解説
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アイリストとして転職や就職を考えるとき、職務経歴書はあなたの経験やスキル、人柄を伝える大切な書類です。
美容業界では履歴書のみで応募可能な場合もありますが、職務経歴書があれば「この人に会ってみたい」と思わせるチャンスが広がります。
この記事では、アイリストの職務経歴書の基本構成、未経験者・経験者別の書き方のポイント、よくあるNG例、そして実際に使えるテンプレートもご紹介します。
自分の強みをしっかりとアピールし、選考を有利に進めるためのヒントが詰まっていますので、ぜひ参考にしてください。
職務経歴書とは?アイリスト応募での役割と重要性
職務経歴書とは、これまでの職歴や経験、スキルなどを詳細に記載する書類で、履歴書とは異なり、より具体的に「何ができるのか」を伝えるためのものです。
美容業界では、履歴書のみで応募することも可能ですが、アイリスト職ではサロンごとの個性やサービス内容が異なるため、あなたの「経験値」や「得意分野」「対応力」などを採用担当者に知ってもらうために職務経歴書は非常に有効です。
採用担当者は「どのようなメニューを担当してきたか」「どのくらいの集客・指名を得ていたか」「お客様対応のスキル」などをチェックしています。
つまり職務経歴書は、あなたの強みをしっかり伝える営業ツールでもあるのです。
アイリストの職務経歴書の基本構成
職務経歴書は、以下の5つの要素を軸に構成します。
経歴要約
最初に、キャリアの概要や応募先サロンにアピールしたい点を簡潔にまとめます(数行)。
職務内容で細かい業務内容や実績等記載するため簡単で問題ありません。特にアピールしたい点を数字を用いて記載すると良いでしょう。
例:「都内3店舗で7年間アイリストとして従事し、3店舗目のサロンでは店長として3年間お店の売り上げ向上に貢献してきました。」
職務内容
これまで勤務したサロン名、期間、担当メニュー、1時間で施術可能な本数、1日の施術人数、などの具体的な仕事内容を記載します。
未経験者の場合は前職の職務内容や、実績、接客業などの経験も含めましょう。
経験・スキル・知識
まつげパーマ、エクステの施術経験 ・売上目標の達成経験 ・接客・カウンセリングの実績などを箇条書きでまとめましょう。
未経験者は、スクールで学んだ技術や接客バイトの経験もOK。
保有スキル・資格
美容師免許、管理美容師免許、アイデザイナー検定などの資格や、得意なデザイン、使用経験のある商材などを書きます。
自己PR文
自己PR文は、あなたの人柄や仕事への想いを伝える大切な項目です。
たとえば「丁寧なカウンセリングを通してお客様の満足度向上に貢献してきました」など、これまでの経験と成果を結びつけると説得力が増します。
加えて、自分の強みが応募先サロンにどのように貢献できるかを明確に伝えることで、採用担当者の印象に残りやすくなります。
たとえば「スピーディーな施術と落ち着いた接客で、忙しい時間帯の即戦力として貢献できます」など、強み+貢献のセットで伝えると効果的です。
未経験者の場合も、前職で培った接客力やコミュニケーション力を活かしたいという意欲を伝えることで、好印象につながります。
経験年数別|アイリスト職務経歴書の書き方ポイント
未経験・スクール卒業生の場合
未経験者は「技術よりも人柄・やる気・学習意欲」が伝わるようにしましょう。
例:アイリスト養成スクールで基礎技術を習得し、アルバイトで接客力を磨いてきました。お客様の目線に立った施術を目指します。
経験1〜3年のアイリスト
経験年数が少ない場合でも、「施術メニュー」「指名数」「リピート率」「売上目標達成率」など数字で実績を示すと評価されやすくなります。
例:まつげエクステを中心に1日5〜6名を担当。3ヶ月連続で個人売上目標120%達成。指名率は30%→55%に向上。
4年以上・店長・講師経験者
中堅〜ベテランの方は、技術力だけでなく、スタッフ育成、予約管理、SNS運用、商材選定、売上管理などの+αのスキルを加えると差別化に。
例:店長としてスタッフ5名のマネジメント、販促企画、SNS運用を担当。月間予約数150件以上を安定的に確保。
書き方のコツ|採用担当に響くポイント
数値・実績で具体性を出す
「月100件以上の施術」「リピート率70%」など、目に見える成果は信頼性がアップ。
お客様からの評価・口コミもアピール
実際にいただいた声を記載するのも効果的。 例:「丁寧な接客で安心できた」「目元のデザインが理想通り」など。
希望の働き方・貢献できることを添える
「土日勤務可能」「即戦力として貢献できる」「ブランク明けでも技術向上の意欲がある」など、応募先のニーズとマッチする姿勢を見せましょう。
職務経歴書の例文・テンプレート
経験別の職務経歴書に使える例文や、職務経歴書の記入例をご紹介します。
未経験・スクール卒業生
経歴要約:ネイル&アイスクールを卒業し、接客業の経験を活かして美容業界への転職を目指しています。
職務内容:スクールでまつげエクステ・パーマの基礎を学習。前職では飲食店で3年間ホールスタッフとして勤務。
スキル:丁寧な接客、カウンセリング力、衛生管理の知識。
資格:美容師免許、JEA技能検定3級。
PR:お客様に寄り添った提案ができるよう努め、実務経験を通して信頼されるアイリストを目指します。
経験1〜3年のアイリスト
経歴要約:都内2店舗でアイリストとしての実務経験を積んできました。
職務内容:まつげエクステ、ラッシュリフトを1日平均5名担当。カウンセリング〜アフターケアまで一貫して対応。
スキル:リピート率向上施策、SNS集客、店販提案力。
資格:美容師免許、衛生管理士。
PR:指名獲得に向けてデザイン力や接客スキルを高めてきました。即戦力として貢献できるよう努めます。
4年以上・店長・講師経験者
経歴要約:アイリスト歴10年。スタッフ育成・売上管理などマネジメント経験も豊富です。
職務内容:5店舗を経験し、うち2店舗で店長を務める。月間売上180万円を達成。
スキル:商材選定、スタッフ教育、SNS運用、カウンセリング指導。
資格:美容師免許、アイリスト技能検定1級、認定講師資格。
PR:業務全体を見渡しながら、チーム全体の成長を支える存在でありたいと考えています。
よくあるNG例と対策
抽象的な表現
「丁寧に施術しています」だけでは弱い印象。「施術前のカウンセリングでお客様の希望を明確化し、リピート率70%を維持」など具体性を。
空白が多い・見づらい
内容が薄かったり、改行がなかったりすると、読みづらく意欲が伝わりません。セクションごとに区切りをつけ、読みやすいレイアウトを心がけましょう。
実績ばかりで人柄が見えない
「なぜこの仕事をしているのか」「今後どんなアイリストになりたいのか」などの思いも含めると、信頼感が増します。
まとめ
アイリストの職務経歴書は、単なる経歴の羅列ではなく、「人柄」や「想い」を含めた自己紹介ツールです。
どんな施術が得意なのか、どんなお客様に喜ばれてきたのか、そしてこれからどう成長していきたいのかを丁寧に書くことで、あなたの魅力がしっかり伝わります。
職務経歴書を通じて「この人に会いたい」と思ってもらえるよう、ぜひ今回の記事を参考に作成してみてください。