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ネイリストの月収の決め手は何?100%満足のいく個人収入を得るための秘訣

  • ネイリスト

ネイリストとしてやりがいを感じられるかどうかは働く上で非常に大切なことですが、やりがいだけで生活していくことはできません。満足して働くためには、やはり給料も重要なポイントです。同じレベルの技術を持ったネイリストでもさまざまな要素により、月収は異なります。



そこで今回は、ネイリストの個人月収を左右する要素や、自分に合った働き方をするために抑えておきたいポイント、独立開業した場合の収入、基本給以外で月収をアップさせる方法を解説します。



「ネイリストとして満足できる収入を得たい」「自分に合った働き方で長くネイリストとして活躍したい」という方は、ぜひこの記事を参考にしてこれからの働き方を検討してみてください。

ネイリストの個人月収は何で差が出るの?

ネイリストの個人月収は何で差が出るの?

一口にネイリストといっても、個人の月収にはかなり幅があります。月収に差が出る理由として考えられるのは主に3つです。どのような要素で差が出るのか、それぞれ見ていきましょう。

経験の有無

ネイリストの月収を左右する要素の一つは「経験の有無」です。どのような仕事でもそうですが、未経験か経験者かで待遇に差が出ます。特に技術職であるネイリストは、経験があるかないかでネイルの仕上がりや対応できるデザインが大きく変わってくるため、経験の有無や経験年数によって月収に差が出やすいです。

雇用形態

ネイリストの月収は雇用形態によっても変わってきます。ネイリストの雇用形態は正社員・アルバイト・業務委託のどれかが一般的で、雇用形態が異なると、同じ時間働いたとしても月収が異なる場合が多いです。また雇用されるのではなく、独立して自身のネイルサロンを開業する場合も、雇用される場合とは月収が大きく変わってきます。

地域

ネイルサロンがある地域も、月収を左右する要素の一つです。全国に店舗展開している大手サロンでも、都市部と地方で給与が異なるケースが多く見られます。ネイルサロンに限らず、美容業界の他のサロンや一般企業でも、地域によって月収の差が出ることがほとんどです。



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経験者と未経験者ってどれ位違う?

次に、経験者と未経験者の月収や時給の違いの一例を見てみましょう。

経験者と未経験者の月収(時給)例

サロンによっても異なりますが、正社員の場合、未経験のネイリストの月収は20万円前後です。経験がある場合は月収20〜30万円が目安になります。アルバイトの場合、未経験者が1,000円前後、経験者なら1,200円前後が時給目安です。

年代別の月収例を見ると、30代が一番高いことがわかります。

20代より30代の月収目安が高いのは「年齢が上がる=経験年数が上がる」ことが一因です。30代でネイリストになる人もいますが、20代に比べると30代の方が経験者の割合が多いため、月収目安も高くなります。



40代が30代より月収目安が下がるのは、結婚や出産を機に働き方を変えたり、ブランクができたりしてしまう人がいることが一因だと考えられます。正社員からアルバイトにシフトする方もいるでしょうし、独立して一時的に収入が下がってしまう方もいるでしょう。



ここで紹介した月収例はあくまで目安です。ネイリストは技術職ですから、未経験で月収が低かったとしても、経験を積んでスキルを磨けばしっかり稼げる仕事です。

雇用形態が違うとどれ位違う?

雇用形態が異なると、給与体系も変わるため、月収に差が出ます。



都内の正社員の場合、基本給(時給)に歩合や賞与などが加算されることで、年収は250万円〜300万程度となる方が多いです。



同じ日数・時間で働いた場合、一般的にはアルバイトより正社員の方が、月収が高くなる傾向にあります。ただしサロンによっては、正社員の月給に見込み残業代や手当が含まれているケースもあるため、給与の詳細を確認することが大切です。



サロンdeジョブに掲載されている求人を参考に、雇用形態による月収の違いを見てみましょう。

例1:東京 サロンA
○ 正社員:月給 210,000~350,000円
○ アルバイト:時給 1,163円〜

こちらのサロンは正社員の勤務時間は1日8時間で、原則月8日間休みです。

アルバイトが正社員と同じように、1日8時間・22日働いたとして計算すると、月収は204,688円になり、正社員の最低月給よりも5,312円程度低くなります。

例2:大阪 サロンB
○ 正社員:月給 180,000~400,000円
○ アルバイト:時給 1,114〜1,400円
○ 業務委託:2,000〜50,000円(完全歩合)

こちらのサロンは正社員の勤務時間は1日7〜8時間、原則月8日休みです。

アルバイトが1日8時間・22日働いたとして計算すると、月収は196,064〜246,400円になります。



入社してすぐの未経験者など、最低月給に近い期間は大きな差はありませんが、経験を積んで昇給すると、アルバイトでも正社員の月収を上回る可能性があります。



また、業務委託の場合は完全歩合制です。多くのお客様の施術を行い、顧客単価が高ければ高収入が目指せます。ただ、施術回数が少なく単価が低ければ、正社員やアルバイトの月収を大きく下回ってしまうでしょう。

地域が変わるとどれ位違う?

多くの職種に共通して、都市部か地方かによって給与に差が出るケースは多いです。ネイルサロンや美容業界に限らず一般企業でも、都市部と地方で2割程度の差が出る場合があるといわれています。



また、地域ごとの給与額に大きな影響を与えているのが、行政により定められた最低賃金です。

都道府県別最低賃金

このランキングを見ると、最低賃金は東京が一番高く、次いで関東近郊や地方都市が上位を占めていることがわかります。

厚生労働省の「地域別最低賃金の全国一覧」によると、令和6年度の北海道の最低賃金は1,010円、沖縄は952円となっており、上位の地域を大きく下回っています。



ネイリストの場合でも、未経験の給与を設定する際に、地域ごとの最低賃金を目安にしているネイルサロンは少なくありません。

全国展開しているサロンであっても、地域ごとの差があるのが一般的です。

ただし研修内容や福利厚生などは地域差がなく、地方であっても制度が充実していることが多いです。



なお最低賃金が低い地域は、ネイルサロンの数が都市部より多くないのが特徴です。

つまりライバルの数が少ないので、業務委託として働く場合や独立開業をする場合など、働き方によっては東京をはじめとした都市部よりも稼げる可能性があるでしょう。

あなたに合った働き方は!?

あなたに合った働き方は!?

ネイルサロンでネイリストとして働く場合、働き方は雇用形態やサロンの規模などによって大きく変わってきます。長くネイリストとして活躍するには自身のライフスタイルに合った働き方を選ぶことが大切です。



雇用形態やサロン規模の違い、自分でネイルサロンを開業した場合の月収などを紹介しますので、違いを把握してご自身に合った働き方を考えてみましょう。

正社員・アルバイト・業務委託の違い

正社員・アルバイト・業務委託は、それぞれメリット・デメリットが異なります。どの雇用形態でもメリット・デメリットはあるため、ご自身にとって譲れない点を踏まえて、ベストな働き方を選ぶことが大切です。

正社員
○ メリット
■ 給料が安定している
■ 福利厚生が充実している
■ 賞与がもらえる可能性がある
■ 転職時に職歴にできる

○ デメリット
■ 出勤日数や勤務時間が決まっている
■ 希望する休みが取れないことがある
■ 異動や転勤の可能性がある
■ 採用のハードルが高い傾向にある
アルバイト
○ メリット
■ 短時間勤務が可能
■ 子育てと両立しやすい
■ 他の仕事との掛け持ちや、学校との両立ができる
■ 採用のハードルが低い傾向にある

○ デメリット
■ 福利厚生が十分ではないケースがある
■ 昇給や賞与支給のチャンスが少ない
■ 希望した日に必ず働けるとは限らない
業務委託
○ メリット
■ 自分の都合に合わせて勤務曜日や勤務時間が選べる
■ 1日単位で働けるサロンもある
■ 技術力があれば高収入が狙える

○ デメリット
■ 歩合制のため収入が安定しない傾向にある
■ 福利厚生が基本的にない
■ 確定申告や各種手続きが面倒
■ 材料が自分持ちのケースもある

未経験の場合、最初はアルバイトとして働いて経験を積み、将来的に正社員を目指す働き方もできるでしょう。サロンが全ての雇用形態に対応している場合、出産や子育てなど、ライフステージの変化に合わせて同じサロンで柔軟に働き方を変えることもできます。



ここで紹介したメリット・デメリットはあくまで一般的なものです。同じ正社員でもサロンによって待遇は異なりますから「正社員だから待遇はいいだろう」と思い込むのではなく、福利厚生などもしっかりチェックすることが大切です。



また、交通費が支給される場合でも、全額支給か上限が設定されているかは、サロンによって異なります。業務委託で交通費が支給となっている場合は、給与に含まれているケースもあるようです。雇用契約後に「こんなはずじゃなかった……」とならないように、交通費に関する具体的な内容も確認しておきましょう。

大手サロンと個人サロン……どっちが自分に合っているの?

ネイルサロンの規模はさまざまで、全国で店舗展開している大手サロン、特定の地域で数店舗展開しているような中堅サロン、個人経営のサロンなどがあります。



大手サロンと個人サロンを比較した場合の違いを見てみましょう。

大手サロンと個人サロンの環境比較

一般的に大手サロンは、研修や設備、待遇などが充実していることが多いです。特に未経験からスタートするなら、研修制度が充実している大手ネイルサロンの方が、ネイリストとしての基本的な技術をしっかり身に付けられる傾向にあるでしょう。



スクールを併設している大手サロンも多く、スクールで指導している認定講師が未経験者を指導してくれるケースもあります。ただ、研修・設備・待遇が充実しているサロンは

人気が高く、採用のハードルが高いです。



しかし、大手サロンではないからといって、必ずしも未経験の研修が充実していない訳ではありません。個人サロンの中にも、しっかりとした研修制度を設けているサロンはあります。大手のようなカリキュラムがないとしても、オーナーや先輩スタッフとの距離が近く、分からないことも相談しやすいです。



また個人サロンは、サロンの成長とともに働く環境が良くなる可能性が高く、お店と一緒に成長できる楽しみもあります。自分の意見が経営に反映されやすい、お客様との距離が近いなど、やりがいを感じられることも多いです。



自分でネイルサロンを開業した場合の給料は?

自分でネイルサロンを開業した場合の給料は?

活躍しているネイリストには、自分でネイルサロンを開業している人も多いです。自分でネイルサロンを開業した場合、売上から家賃や材料費などの諸経費を引いた金額が月収になります。



店舗を借りて月収50万円を目指すケースを例に、収入を見てみましょう。



1人当たりの平均単価9,300円で、1日に3人を施術し、24日営業した場合、月の売上は669,600円です。サロンの家賃が100,000円、それ以外の諸経費に売上の1割がかかるとすると、

月収は約50万円になります。



有名人のネイルを担当したり、メディアに取り上げられたりするような超人気ネイリストになれば、1,000万円以上の収入を得られる可能性もあります。実力の世界なので、技術力が高く口コミなどでの評判がよければ、雇用される働き方より大幅に収入がアップするかもしれません。



ただしネイルサロンの開業はトラブルなどに関する全ての責任をご自身が取る必用があります。そのため経営に関する知識が必要です。サロンの宣伝もご自身で手配しなければならず、うまく集客できなければ、ほとんど収入を得られないリスクもあります。





開業資金はどのくらい必要?





ネイルサロンを開業する場合「自宅でサロンを開く」「店舗型サロンを開く」」の2つの方法があります。開業資金は、どちらの方法を選ぶかによって異なります。



3席の施術スペースがある店舗型サロンを開く場合、約200万円程度の開業資金が必要です。内訳は以下のようになります。

● 店舗の賃料(家賃12万円):約100万
● 内装工事費用:約30〜50万円
● 施術用の椅子代など:約20万円
● ネイル用品代:約20〜40万円
● 広告宣伝費:約5〜30万円

店舗型サロンを開業する場合は、まとまったお金が必要です。貯金を使って開業する方法もありますが、金融機関からの融資や助成金・補助金の活用も検討してみることをおすすめします。



一方、自宅でサロンを開く場合は、施術用の椅子1脚、机1台、ネイル用品一式などを用意すれば30万円前後で開業は可能でしょう。なお自宅が賃貸の場合は店舗開業ができないケースもあるので、開業前に契約内容を確認してください。

店舗型サロンか自宅サロンかによって働き方も変わる





店舗型サロンと自宅サロンでは、働き方も変わります。それぞれの特徴は以下のとおりです。

自宅でサロンを開く場合
○ 自宅に施術スペースを作れば開業できる
○ 通勤の必要がない
○ 自宅の場所によっては集客の工夫が必要
店舗型サロンを開く場合
○ まとまった開業資金が必要
○ 場合によっては改装も必要になる
○ 集客しやすいエリアで開業できる

自宅でサロンを開く場合は、通勤にかかる時間やストレスからは解放されます。ただ、自宅の場所が最寄り駅から遠い場合は、宣伝をしても思うような集客ができない可能性も高いです。開業資金が抑えられても、集客がなければ収入を得ることはできません。



店舗型サロンの場合、規模にもよりますが、自宅でサロンを開くよりも開業資金がかかります。しかし、駅からアクセスがいい場所など場所を選んで出店できるため、集客がうまくいきやすいです。宣伝の工夫は必要ですが、開業してすぐでも多くのお客様が来店してくれる可能性もあります。

基本給以外で月収をUPさせる方法!

基本給以外で給料をUPさせる方法

ここまでの内容を見て、「ネイリストのお給料って少ないのかな?」と感じている方もいるでしょう。確かに昇給制度があったとしても大幅な昇給はなかなか見込めませんが、基本給以外で月収をアップさせることはできます。



やり方によっては一気に20〜30%増やすことができ、キャリアステップによって3倍以上の大幅アップも実現可能です。基本給以外で月収をアップさせる方法には「歩合」と「キャリアアップ」の2つがあります。

歩合による月収UP

歩合制度を導入しているサロンは非常に多く、頑張り次第で給料アップが見込めます。自分の頑張りが歩合に反映されるので、やりがいも感じやすいでしょう。

あなたの努力次第で給料UP

サロンによっても異なりますが、平均的には20〜50%前後は給与がアップすると言われています。



代表的な歩合制度は「指名歩合」「個人売上歩合」「店販歩合」です。

  • 【指名歩合】お客様からの指名により歩合がつく
  • 【個人売上歩合】スタッフ個人の売上額により歩合がつく
  • 【店販歩合】サロンで販売している商品の売上に応じてつく歩合

指名歩合は特に多くのサロンが導入している制度です。指名がもらえる=施術を気に入ってもらえているということなので、指名が増えれば月収もモチベーションもアップするでしょう

スタッフ同士の争いを避けるために、店舗全体の売上に応じて歩合をプラスしているサロンもあるようです。歩合制度の有無や内容はサロンごとに違うので、募集要項をしっかり確認しましょう。

歩合が高い(ある) or 低い(ない)はどちらが得?

歩合が高い(ある) or 低い(ない)は、どちらにもメリット・デメリットがあるので、どちらが得とは言えません。

基本給は低いが、歩合が高い

自分に合っているのはどちらなのかを考えてみることが大切です。

キャリアアップによる月収UP

ネイリストは技術職なので、「今後どうやって働いていきたい」「どれ位稼いでいきたい」といった夢や目標を定め、キャリアアップを図ることにより、給料アップが可能な職業です。

キャリアアップで給料もUP1

施術や接客の技術が向上すれば、前述した歩合がつくようになり、月収アップが見込めます。また、資格保持者に手当を出しているサロンなら、資格を取得することによって月収がアップする可能性もあるでしょう。



さらなるキャリアアップを目指すなら、「JNA認定講師資格(ネイリスト技能検定1級が必要)」を取得し、講師を目指すのも一つの方法です。指名が途切れないほど人気があり、技術力も高いネイリストなら、独立開業することで月収がアップする可能性は高いでしょう。

サロンdeジョブに掲載されている求人を例に給与を見てみよう

ここで、美容業界に特化した求人サイト「サロンdeジョブ」に掲載されている求人を例に、ネイリストの給与を見てみましょう。

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サロンdeジョブとは
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大手サロン正社員
【正社員】
25万円〜
※月収例:月給+指名料+個人予算達成手当

※交通費支給
上限30,000円

※昼食手当支給
1日500円
※店舗・個人インセンティブあり
大手サロン店長
【正社員】
30万円〜
※見込み残業代 20時間含む

※試用期間3カ月間あり
月給 25万円

※交通費支給
上限35,000円

※役職手当
店長:50,000円
副店長:10,000円

※技術手当、施術手当、指名手当、販売手当、賞与あり
ネイル講師
【アルバイト】
時給 1,500円〜

※試用期間あり
時給 1,072円〜
期間・時給は経験による

※交通費支給
上限20,000円まで

※週1日から相談可

まとめ

ネイリストの月収を決める要素や、月収をアップさせる方法などを解説しました。今回紹介したとおり、ネイリストの月収は「経験の有無」「雇用形態」「地域」によって左右されます。ただ、基本給だけで月収を上げることは難しいため、歩合やキャリアアップで月収アップを目指すのがおすすめです。



またネイルサロンによって給与や待遇、手当の有無などは異なります。希望する給与、希望する働き方を実現させるためには、ネイルサロンの求人内容をしっかり確認することが大切です。大手サロン・中堅サロン・個人サロンでそれぞれメリット・デメリットがあるので、自分に合うサロン形態がどれなのかも検討してみるといいでしょう。



美容求人に特化した「サロンdeジョブ」では、全国のさまざまなネイルサロンの求人を掲載しています。「今の給与に満足していない」「ライフスタイルに合わせた働き方がしたい」という方は、ぜひサロンdeジョブをチェックしてみてください。