ネイルチップの販売で副業!基本の作り方から売れる秘訣を紹介
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手軽に爪や指先のおしゃれを楽しめるネイルチップは、近年注目を集めているアイテムです。作成するにはネイリストのように高い技術が必要と思われがちですが、実は初心者でも簡単に作成できる上に販売も可能です。
今回は、ネイルチップのメリットや初心者でも取り組めるネイルチップの作り方、売るためのポイントを踏まえて、ネイルチップ作成からステップアップしてネイリストを目指すために知っておきたい情報を解説します。
ネイルチップの需要とコロナ禍の関係
ネイルチップは装着に高い技術を必要としないので、自分で手軽に爪のデザインを変えられる便利なアイテムです。ネイルチップの需要は近年高まっているといわれますが、その原因の1つはコロナ禍といわれます。
新型コロナウイルス感染症の流行に伴い、人との接触を控える動きが世界的に広まる中で、対面式でサービスを提供する美容業界は大きなダメージを受けました。お客さまと一対一で施術をするネイルサロンも例に漏れず、それまで定期的にネイルサロンへ通ってネイルケアをしていたお客さまもセルフネイルに切り替えるようになったため、営業継続が困難となったネイルサロンが増加しました。
人との接触を極力避けることが推奨された状況下で、自分でネイルを行うのに便利なアイテムとして注目されたのがネイルチップです。ネイルサロンへ行くことなく簡単に自分で美しいネイルを仕上げられること、デザインのバリエーションが豊富であることが、ネイルチップの人気が高い理由です。
ネイルサロンが営業できない間、副業としてネイルチップの作成・販売を始めるネイリストが出てきたことも、ネイルチップの人気に拍車を掛けています。
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ネイルチップを使うメリット
爪のおしゃれを楽しめるネイルチップには、ユーザーとネイリストそれぞれにとってメリットがあります。
ユーザーのメリット
ネイルチップの大きなメリットは、手軽に着脱できるということです。ネイルチップは特別な技術が不要で、ネイルグルーや両面テープなどを使ってワンタッチで装着できます。デザインを変えたいときも、ジェルネイルの場合はオフする際に爪を削る必要がありますが、ネイルチップはぬるま湯に漬けてグルーを剥がせるので手軽で、爪へのダメージを抑えられます。着脱が簡単なので、普段仕事などでネイルは難しいけれど休みの日だけネイルを楽しみたい、という方でも気軽に爪のおしゃれを楽しめるのも魅力です。
また、ネイリストがデザインしたネイルチップであればプロ並みのネイルアートに仕上げられる点もメリットです。自爪が短い方でも、ネイルチップを装着して長く見せられるので、スラッとした美しい手指に見せられます。
価格面でも、ネイルチップはジェルネイルなどを施術してもらうよりもリーズナブルというメリットがあります。コストを抑えてネイルを楽しみたいときにも適しており、使い方によっては繰り返し使えるため、コストパフォーマンスが高いアイテムです。
ネイリストのメリット
ネイリストがネイルチップを作成するメリットは、ネイルのスキルアップにつなげられる点です。ネイルチップを使ってデザインの練習ができるため、モデルで練習するよりもさまざまなデザインを試しながら技術向上が望めます。
ネイルチップの作成は、予約の合間やサロンの営業終了後を利用して行うことができます。スキマ時間を利用して作成したネイルチップを副業として販売できるのも、ネイリストには大きなメリットとなるでしょう。
ネイルチップを作るために必要な道具と道具の入手方法
ネイルチップは初心者でも比較的簡単に作成できますが、作成するには専用の道具が必要です。
ネイルチップ作成に必要な道具
ネイルチップを作成する際は、以下の道具を用意します。
- ネイルチップ
- ネイルポリッシュまたはジェルネイル
- ベースコートとトップコート
- ネイルチップスタンド
- ネイルパーツ
- 筆
- ピンセット
- ネイルグルーまたは両面テープ
- ファイルまたはバッファー
ジェルネイルを使用する場合は、さらに硬化させるためのUVライトも準備しておく必要があります。ネイルチップを保管するためにアクセサリーケースなども、作成したネイルチップを汚れやほこりから守れるのでおすすめです。
ネイルチップ作成の道具を入手する方法
ネイルチップ作成に使う道具は、ネイル用品の専門ショップでそろえられます。上記でご紹介した道具のうち、UVライト以外は100円ショップで入手可能なので、初心者の方は専門ショップで高価な道具を無理にそろえる必要はありません。100円ショップのアイテムのみ使えばコストが安く済むため、初心者の方でも手軽にネイルチップ作成にチャレンジできます。
初心者でもできる簡単なネイルチップの作り方
凝ったデザインでなければ、ネイルチップの作成に高い技術は必ずしも必要ではありません。セルフネイルとは異なり両手を使えるので、簡単なネイルチップであれば初心者でも作りやすいでしょう。そこで、初心者でも簡単にできる基本的なネイルチップの作り方を解説します。
1.ネイルチップを選ぶ
まずは、ベースとなるネイルチップを選びます。ネイルチップにはさまざまな形状や長さ、サイズがそろっていますが、爪に合わないものを選んでしまうと削る作業に手間がかかったり、爪にフィットしなかったりすることがあります。余計な手間をかけないよう、できるだけ装着する爪に合った形状とサイズを選ぶのがポイントです。
2.ネイルチップの形を整える
選んだネイルチップが装着する爪に合うように形を整えます。爪の根元にフィットするよう、ファイルを使って少しずつネイルチップを削っていきます。爪のカーブの部分が合わない場合はネイルチップをドライヤーで温めてカーブに合うように曲げてから、仕上げに冷風を当てて調整したカーブを固定しましょう。
3.ネイルチップのデザインを作る
爪の形状に合わせてネイルチップを整えたら、デザインを作っていきましょう。ネイルチップスタンドにネイルチップを固定し、表面の汚れを取り除いたら、ベースコートを塗布します。その上からネイルポリッシュまたはジェルネイルを使ってデザインを作っていきます。ジェルネイルを使う場合は、UVライトで硬化しながらデザインを仕上げます。
デザインが完成したら、トップコートを塗布して乾かせばネイルチップの完成です。
作ったネイルチップを販売して副収入を得よう!
ネイルチップは自分で使うために作成する以外にも、最近では作成したネイルチップを販売して副収入を得る人が増えています。ネイルチップ販売には資格が必要なく、プロのネイリストとしての経験がない方でも、フリマアプリやハンドメイドサイトに出品して手軽に副業を開始できます。
しかし、副業を始めるまでは比較的簡単ですが、売れるかどうかは別問題です。ネイルチップ販売で副収入を得るには、売れるネイルチップを作らなければなりません。ネイルチップを作って販売してみたは良いけれど思うように売れない、というケースは決して珍しくありません。
では、どのようなネイルチップであれば売れるのでしょうか。副業としてネイルチップを販売する際に押さえておきたい、売れるネイルチップを作成するポイントとネイルチップを販売する際の注意点を解説します。
売れるネイルチップを作るポイント
ネイルチップを作成するにはネイルポリッシュとジェルネイルどちらも使用できますが、販売する場合はジェルネイルの方がおすすめです。ネイルポリッシュよりもジェルネイルの方が長持ちするため、剥げたりパーツが取れたりすることが少ないからです。また、ジェルネイルはセルフでは面倒なので、リーズナブルで簡単にジェルネイルを楽しめるネイルチップの方が好まれるという理由もあります。
また、凝ったデザインや個性的なデザインのネイルチップも販売されていますが、売れるネイルチップは意外にもシンプルなデザインです。普段ネイルをしない方が使用することも多いので、あえてシンプルなデザインのネイルチップを作成するのも良いでしょう。
ネイルチップ販売に資格は必要ありませんが、ネイリストの資格を持っていれば、他の出品者との差別化を図れる上に一定の技術力を保証できるため、商品としてのネイルチップの価値も上がります。資格を持っている方は、資格取得者であることをアピールすることも、売れるネイルチップを販売するためのポイントとなるでしょう。
ネイルチップ販売での注意点
個人で作成したものでもオンライン上で手軽に売買できる現在、初心者でもネイルチップを作成して販売することは可能です。しかし、販売ができることと売れることはイコールではありません。次の注意点を心に留めておいてください。
ネイルチップのクオリティを高めなければ売れない
フリマアプリなどを使用して販売する場合「自分でも作れそう」と思われるようなごく一般的なクオリティのネイルチップでは売上につながらないでしょう。当然ながら、売れるネイルチップには一定以上のクオリティが求められます。ネイルチップを探している人の目を留めてもらうには、品質やデザインを重要視したネイルチップを作成しましょう。また、最新のトレンドに合ったデザインを求める購入者も多いので、常に最新トレンドをキャッチしてネイルチップのデザインもアップデートする必要があります。
売れるネイルチップの作成には、デザインだけではなく品質も重要な要素です。材料費などをケチってしまうと付け心地が悪く、品質の悪いネイルチップに仕上がることもあります。販売前に作成したネイルチップを自分で付けてみて、快適に付けられるか、耐久性が高いかなどをチェックしておくことをおすすめします。
他の販売者と差別化を図る
自作のネイルチップが売れるようになっても、その状況が長く続くとは限りません。安定した売上を獲得するためには、リピーターを作る必要があります。購入者にリピーターとなってもらうには、他の販売者と差別化を図ることも大事です。
前述したネイルの資格取得者であれば、持っている資格を記載しておけば差別化を図ることができ、ネイルチップの価値アップが望めるでしょう。資格を持っていない方でも、購入者に特典を付けるなどの工夫で差別化が可能です。例えば、ネイルチップの装着に必要なネイルグルーやテープをセットにすると、届いたネイルチップをすぐに使ってもらえるので喜ばれる上、購入者の増加も期待ができます。
確定申告が必要になる場合がある
副業でネイルチップを作成・販売をしている方で、年間20万円以上の利益が出た場合は確定申告をしなければなりません。全ての売上からネイルチップの作成にかかった材料費を経費として差し引いた額が、利益として課税対象となります。
売上が20万円以下であれば確定申告は不要ですが、経費を差し引いて計算を行うため、ネイルチップの材料などを購入した際は必ず領収書をもらい、保管しておきましょう。
副業からプロのネイリストを目指すには
オリジナルのネイルチップ販売を副業として続けていくうちに「お客さまのネイルを直接施術するプロのネイリストとして働きたい」と思った方もいるのではないでしょうか。ネイルチップの作成とプロのネイリストとして直接爪に施術をすることは、同じネイルをデザインする作業でも大きく異なります。
そこで、副業のネイルチップ作成からプロのネイリストへとステップアップを目指したい方が知っておくべき情報をまとめました。
技術上達のためのおすすめ練習方法
ネイルの技術を上達させるために練習をしているけれど、なかなか上達しない、という方は、練習方法を見直してみましょう。
ネイルの技術向上の基本は、とにかく数をこなすことです。回数を重ねるたびに上達が望めるので、ネイルチップやモデルを相手に練習を繰り返しましょう。技術の高いプロの施術を動画で撮影して、お手本として確認してみるのもコツです。最初はネイルチップでの練習、自爪を使った練習を経て、実際のお客さまを相手にするようにモデルの爪でも練習を重ねます。
そして自分の施術を撮影して、プロの施術と比較してみましょう。一連の動作を比較してみると、プロとの違いが分かりやすくなります。施術スピードも計測してプロより明らかに遅い場合は、無駄な動きや自分の悪い癖が施術スピードを遅くしている可能性があるので、手の動きや導線、道具の取り方など細かな動作をテンポよく行って時間を短縮できるように練習してみましょう。
プロになるには資格取得も必要になるケースも
プロのネイリストになるには、資格取得の義務はありません。しかし、ネイルチップの販売と同様に、ネイルの資格を取得している方がネイリストとしての知識や技術を証明でき、お客さまからの信頼も得られるため、働く上で有利です。
実際にネイルサロンで働くネイリストはほとんどが資格を取得しているといわれ、ネイルサロンの求人でも資格を取得していれば実務未経験者でも優遇されるケースがあるので、プロのネイリストとして働くには資格を取得しておいた方が良いでしょう。
ネイリストの資格にはさまざまな種類がありますが、以下のリンクではネイリスト技能検定試験2級の詳細や合格を目指すための対策を紹介しています。
ネイリスト技能検定2級の取得を目指すなら!試験概要や対策方法を紹介
ネイリストに向いている人とは
ネイリストに向いている人は、まずネイルが好きであることが大前提です。ネイリストの仕事は決して楽なものではなく、日々ネイルの技術を磨くための練習を繰り返すことに加えて、最新の流行やトレンドに合わせたデザインの研究も必要です。常に技術やセンスが問われるので、ネイルが好きでなければ仕事を続けることが難しくなってしまいます。努力を惜しむことなくネイルの技術向上やトレンドを追うためには、「ネイルが好き」という気持ちを持っていることはとても重要です。
ネイルの施術やデザインは細かな作業が多く、施術を行う際は少しのミスでもお客さまの手指に傷を付けてしまう恐れがあるので、施術中は集中力を要します。そのため、手先が器用で細かな作業が好き、または得意な方もネイリストに向いています。また、ネイルのデザインも技術が問われる要素なので、デザインセンスがある方もネイリストとしての適性があるといえるでしょう。
ネイリストは、お客さまと接することが多い仕事です。一対一で行う施術は、長い場合2時間ほどかかることもあります。その間、お客さまと会話をするなどコミュニケーションを取らなければならない場面も少なくないので、接客が好きな方もネイリストに向いています。反対に、接客業が苦手な方にはネイリストの仕事は厳しいでしょう。
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ネイルチップの作成はネイル初心者でも取り組みやすく、スキルがアップすれば副業として作成したネイルチップの販売が可能です。ネイルチップ作成に取り組んでいく中で技術が上達すれば、プロのネイリストを目指すのも1つの道となります。ネイルチップ作成とネイリストの施術は大きく異なるものですが、まずはネイルチップ作成からスタートして、徐々にネイリストを目指してみてはいかがでしょうか。