アイリストとして生涯働くためには?何歳になっても活躍する方法
- アイリスト
アイラッシュは韓国で発祥し、日本では2003年ごろ一般的に広がり始めました。
美容業界の中でも『アイリスト』の仕事は新しく、現在では20代~30代と若い方を中心に人気の高い職業として定着してきました。
そのため、何歳まで働き続けられるの?と不安に思ったことはありませんか?
実際40代を過ぎてもアイリストとして働いている方もいます。
キャリアを積みアイリストとして長く活躍し続けられるコツをご紹介します。
アイリスト業界について
日本で一般的に広がってきたころ、無免許でも施術を行えたため、「目の粘膜や角膜などデリケートな部分を傷つけてしまう」「自まつ毛を傷める」など目に関する様々なトラブルが起こりました。
そのため、2008年に「まつ毛エクステの施術をおこなうには美容師免許が必要」という通達が出され、現在アイリストとして働く条件として美容師免許が必須となりました。(※)
美容師免許が必須となったため、美容師免許を取得後、美容師にならずアイリストを目指す方はもちろん、美容師からアイリストへ転職しようかと考える方も多くなってきました。
しかしアイラッシュ業界は新しいため、「需要」「将来性」「アイリストへ転職」について不安に思う方も多く見受けられます。
それぞれについて詳しくご説明します。
※出典:「まつ毛エクステンションの危害」(厚生労働省)
★需要★
かつてはビューラーでまつ毛を上げる、マスカラでまつ毛を太く長くするアイメイクが主流でした。
時代と共に目元をぱっちりと強調したメイクが流行しはじめ、つけまつ毛をするようになり、「もっと手軽に目元をぱっちりとしたい」「メイク時間を短縮したい」と考える女性が増えた背景から、まつ毛パーマやアイラッシュの需要が高まってきました。
就職に関しての需要は、アイラッシュの需要の高まりに伴い、ネイルサロンや美容室でアイラッシュメニューを導入するサロンが増えているため、アイラッシュサロンだけでなく、ネイルサロンやヘアサロンでもアイリストを採用しています。
さらに近年では、日本のアイリスト技術が高いとアジア圏を中心に<ジャパニーズブランド>の需要が高まっています。
海外進出しているサロンもありますので、グローバルに活躍できることも。
アイリスト業界は新しい業界ですが、需要は今後も高く続いていく業界と言えるでしょう。
★将来性★
アイラッシュやまつ毛パーマは自分自身ではできないため、10年後や20年後も必要とされる職種の一つに挙げられます。しかしメイクの流行に需要が左右されるリスクがあります。
今は目元がぱっちりとしたメイクが主流となっているためアイラッシュの需要が高いと言えますが、ナチュラルメイクが主流となるとアイラッシュの需要が弱まり、まつ毛パーマの方の需要が高まると予想されます。
そのため、アイラッシュだけの技術を極めていくことなく、まつ毛パーマやアイブロウなどの最新技術にもアンテナを張り、時代に合わせてスキルを磨き続ける必要があります。
★美容師からアイリストへ転職★
美容師からアイリスト代表的な転職理由として「スタイリストになるためのアシスタントの下積み期間が長い」「手荒れに悩んでいる」「終電まで研修」など労働環境が厳しい理由が挙げられます。
では、実際にアイリストへ転職したときの正社員としての働き方の例をご紹介します。
未経験で月給18万円~。
<研修期間>
2~3カ月(最大でも6カ月)。
研修は、勤務時間に行うサロンが多く見受けられます。研修で何度も練習することは大切ですが、実際にお客さまに施術する経験もスキルを磨く上では重要です。研修で時間内に施術ができるようになったら入客デビューすることができるため、まずは施術が時間内に完了できることを目指しましょう。
<労働条件>
*勤務時間
8時間、休憩1時間。
営業時間後の研修がほとんどありませんので、残業となった場合でも1時間程度です。
*休日
休日は月8日や週休2日が基本。
繁忙期でない月は、月1~2日程度土日休み、有給休暇、長期連休も取得しやすい傾向にあります。
美容師よりも待遇や働きやすさが整っている傾向にあるのも、美容師免許を活かせるアイリストへ転職する理由の一つでしょう。
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アイリストは何歳まで続けられるの?
アイリストに年齢の上限はありませんが、「老眼」「職業病」「ジェネレーションギャップ」という年齢を重ねることで生じる問題があるのも事実です。
しかし上記で述べた問題が生じたからといって、必ずしもアイリストとして働けなくなるわけではありません。
40代50代になってもアイリストとして働き続けられる対策をご紹介します。
★老眼★
アイリストにとって大きな問題となるのは老眼です。
アイラッシュでは、まつ毛の根元にミリ単位でエクステをつけていきます。
まつ毛パーマでも、自まつ毛を一本一本まつ毛パーマ専用のロッドに巻き付けていきます。
まつ毛は髪の毛と違い産毛のように柔らかく、さらに癖毛や下を向いているなど、お客さまの毛の癖や状態を見極め、細かな作業を30分~2時間施術を行います。
そのため、近くが見えにくい、細かなものに焦点が合わせにくい状態となると、施術をするのが難しくなるのです。アイリストは目を酷使する仕事のため、一般の人よりも早くから老眼となることも。
老眼を回避するために、普段からドライアイや眼精疲労を予防することを心掛けてください。
勤務中は施術の合間に目の体操やマッサージ、目薬をする、就寝前は目を温める、食生活の改善など普段からケアを行うことが重要です。
それでも、加齢とともに老眼になります。
老眼になったときは、施術をする際に拡大鏡や老眼鏡を使用することでアイリストとして働き続けることができるでしょう。
★職業病★
アイリストは常に座ったまま前傾姿勢で施術を行うため、慢性的な肩こりや腰痛になります。
施術の合間に疲れた箇所をストレッチしたり、お休みの日にマッサージに行くことをおすすめします。
ご自身の身体メンテナンスを行い予防・改善に努めましょう。
★ジェネレーションギャップ★
アイラッシュサロンは、20代~30代の流行に敏感なお客さまが多く来店します。
アイリストは、アイラッシュのデザインはもちろんのこと、美容、テレビや音楽などの日常会話も、20代~30代のお客さまとギャップが生じないように、常に流行に敏感に最新のトレンドを学ぶ必要があります。
最近では、40代以上のお客さまのアイラッシュ需要も増えてきています。
そのため40代以上のお客さまへの施術で流行を取り入れたデザインにすると、少し華やかすぎてお客さまのご要望に合ったデザインでないことも。
アイリストは、20代など若いお客さまにも、40代以上のお客さまにも、年齢のギャップが生じないよう、年代別に求めるデザインがどんなデザインか勉強しましょう。
生涯アイリストとして活躍する方法
アイリストとして活躍していく中で、店長などへキャリアアップ、独立という選択肢もあります。
キャリアアップ、独立したときにどんなアイリストとして活躍しているのかをご紹介します。
★キャリアアップ★
同じサロンで働いていたら、店長やマネージャーなど管理職、講師として働くなど、施術者以外にも活躍の場を広げることもできます。
その他にも、本部やオーナーとサロンスタッフとの架け橋となり、本部の考えとスタッフの考えを取りまとめることも求められます。
施術者として働きながらサロンを管理するというような二刀流の働き方をしているアイリストも多く見受けられますので、店長となったからといって施術者として働けなくなることはありません。
老眼や肉体的に少しきついと感じても、役職者としてならアイリストとして無理なく働き続けられるでしょう。
マネージャーの役割として、担当する複数店舗を同時に管理することが求められますので、会社の経営に携わることになります。
マネージャーとなると担当する複数店舗を巡回し、各店舗のサロン状況を把握しなくてはいけません。マネージャーの仕事はとても大変ですが、マネージャーの経験は独立を考えている方には必要なスキルが学べる貴重な経験となるでしょう。
講師になる上で必要なスキルは、知識や技術だけでは足りません。
見るだけでコツをつかむ「感覚派」、深く理解してコツをつかむ「頭脳派」など、教える相手がどのようにコツをつかむのかを分析できるスキルや、教える相手に具体的でわかりやすく説明できるスキルが必要となります。
この2つのスキルを身に付けるには、一度知名度の高い有名講師のセミナーやイベントに行き、実践的なスキルを学ぶ方法もあります。
また外部講師やスクール講師を目指している方は、民間の資格を取得してみましょう。
資格を取得することで講師としての信頼性が高くなり、セミナーや講演会を開催できることも。講師としての仕事に繋がり活躍の幅が広がります。
★自分のサロンをオープン★
アイリストサロンを開業する際、保健所の許可が必要となります。
広さは施術に必要なリクライニングチェアや待合スペースが確保できれば問題ありません。
そのため、自宅の一部をサロンとして開業することもできますので、ライフスタイルに合わせて自由に働くことも可能です。
広いスペースが必要ではない、自分の理想のコンセプトを決められる、自分らしく働きやすいというメリットがある一方で、費用や集客が大変となりサロンを営業することが厳しくなるというデメリットも。
顧客を既に獲得している方や、SNS発信が得意な方なら、集客に関してのデメリット要素は回避できますが、経営に関してはやはり経験が必要となります。
顧客獲得や経営ノウハウを同時に学べる方法として、まずフリーランス(業務委託や面貸し)という働き方があります。
フリーランスの働き方は、基本的に働く時間や日数などはあなた自身で決められたり、サロンによってはメニューや価格、商材もあなた自身で好きに決めたりすることができます。
店長経験やマネージャー経験がない方はプレ開業として、開業後に必要なノウハウを働きながら学べるフリーランスで働くこともおすすめです。
まとめ
ここまで生涯アイリストとして働ける方法をお伝えしてきました。
年齢を重ねると避けられない問題はありますが、アイリストの仕事を諦めることなく続けられる方法はあるため、アイリストに年齢は関係ありません。
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