エステティシャンには年齢制限あるの?年齢が上がっても活躍できる方法とは?
- エステティシャン
30~50代になってもエステティシャンでいると、今の働き方をいつまで続けられるか不安を感じる場合があります。若い人が多いイメージがある職業のため、一定の年齢に達するとこのまま続けられるのか心配になるでしょう。
結論からいうとエステティシャンには年齢制限がなく、気力や体力、やる気があれば誰でも続けられる環境が整備されています。とはいえ大手チェーン店を中心に求人の募集時に年齢制限を設けている場合があり、勤務先選びでは注意が必要です。
今回はエステティシャンの年齢制限や長期的に働く方法、未経験者が転職を成功させる秘訣について解説します。年齢を重ねてからエステ業界で働くための方法が分かるのでぜひご一読ください。
エステティシャンに年齢制限はある?
エステティシャンは個人事業主として働く人もいる職業のため、定年の年齢はありません。業務をつつがなくこなせる体力があれば、年齢に関係なく活躍できる仕事です。実際、店舗で働くスタッフには新人からベテランまで幅広い層の人たちがいます。
年齢を重ねたからといって夢を諦める必要はなく、未経験でも果敢にチャレンジできる土壌が整備されています。ただし、エステティシャンは体力勝負の仕事です。予約が埋まっていたり、勤務先が人気店だったりすると、数時間立ちっぱなしで施術する場合もあります。全身90分コースでは1時間半もの間、休みなくお客様の全身をくまなくマッサージしなければなりません。長丁場の施術を繰り返し行った場合、終わった頃には手足がパンパンになることもあります。年齢制限はないにしても、十分な体力と気力はエステティシャンでい続けるための重要な素質です。
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エステティシャンは何歳まで現役として働ける?
年齢に関わらず働けるのがエステティシャンの大きな魅力ですが、現役の第一線に立つことを考えると、働き方の変更を検討しなければならない時もあります。大手チェーンのサロン等では65歳を定年年齢に定めている場合があるためです。
また、求人の募集時に、年齢条件を設けているサロンもあります。エステティシャンの定年や求人の募集条件について詳しくみてみましょう。
エステティシャンの定年は?
サロンの大手チェーン店であれば、国内の多くの企業と同様、65歳で定年退職を設けている場合があります。今後は少子高齢化の影響で人手不足がより深刻になることから、定年が70歳まで引き延ばされるケースも出てくるでしょう。
サロンによっては店長やエリアマネージャー、インストラクターなどのポジションもあり、豊富な経験があれば、より経営に近い立場で働き続けられる可能性もあります。
また個人経営の店舗では定年を定めていないところも多いため、定年後の再雇用先として選択肢の一つにもなります。エステティシャンは健康な心身と施術知識・経験があれば、年をとっても働き続けられる職業です。もちろん独立すれば定年は関係なく、できる限り現役を続けることは可能となります。
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求人は年齢制限がかかることも
エステティシャンの求人の場合、40歳を一つの区切りとして年齢制限が設けられている場合も少なくありません。採用条件を20~30代に絞るのは、体力や客層との兼ね合いが大きな理由です。エステティシャンは全身にわたってケアを施す職業のため、十分な体力が求められます。
またお客さまの年齢層と施術者の年齢が離れすぎていると、満足がいく施術ができない可能性があります。年齢制限の対象は大手チェーン店の求人で多く見られますが、個人経営の店舗では年齢に縛りを設けていないケースも見られます。エステティシャンは40歳からでも働ける環境はあるといえるでしょう。
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生涯エステティシャンとして活躍する方法
生涯エステティシャンとして働きたいと考えていても、年齢が上がるにつれて店舗スタッフのままでい続けるのは難しいと感じるかもしれません。生涯エステティシャンとして活躍するなら、主に「キャリアアップ」「独立開業」「講師」の3つの道があります。それぞれのメリットやデメリット、その道に行くための方法を紹介します。
キャリアアップ
勤務するサロンで店長やエリアマネージャー等の経営に携わるポジションにステップアップする方法があります。一か所の勤務先でチーフ→リーダー→店長と徐々に役職を上げていくほか、店長募集の求人に応募して転職を狙う方法も存在します。
昇進の基準は店舗によってさまざまで、昇進試験を導入してカウンセリングやアロママッサージ、衛生管理などの専門知識や業務に関連する法律の知識が求められる場合も。店長になるにはエステティシャンの業務経験以外にも、エクセルやワード等の操作経験や事務能力、マネジメントや店舗運営の経験も必要とされる傾向にあります。
店長の場合、施術の技能というより管理職の経験が重視されがちです。スタッフの採用や予算管理など経験者でないと難しい専門性の高い業務や、スタッフの意見や顧客の要望をくみ取る高いコミュニケーション力が求められます。
エステティシャンでキャリアアップを望むなら資格の取得に励むのも一つの手です。必須ではありませんが、一定の業務経験や知識を証明できるため、昇進や転職を試みる際に役立つでしょう。エステサロンにまつわる資格は、施術に関する資格と施術以外のものに大別されます。
ボディやフェイシャル等施術コースごとに特化した資格があり、自分の目指すレベルに応じて必要な種類を選択します。キャリアアップを考えると、取得をおすすめしたいのが脱毛関連の資格です。
昨今はメンズ脱毛が流行になりつつあり、脱毛をメニューに取り入れるサロンも登場しています。脱毛関連の資格を取得すれば、転職先の範囲が広がる可能性も高く、キャリアアップに有利に働くでしょう。
施術以外に関する資格の種類には衛生管理や講師に関わるものが存在します。衛生に関する知識はサロンの運営には必要な知識のため、安定した需要を期待できます。講師にかかわる資格を取得すれば、エステティシャンとして人に指導するほどの高い技術の証明になります。
勤務先のサロンで教育担当のポジションを任せられたり、養成施設やスクールの講師にジョブチェンジしたりすることも可能です。
約20種類も!?エステティシャンに関わる資格って何がある??
独立開業
下積み期間を経て知識や技術を身に付けさえすれば、会社員を辞めて自分の店舗を持つことが可能です。エステサロンの開業に必要な資格や免許は存在しないため、お店を構えるだけなら今すぐにでも始められます。
近年では自分のペースで働くことができ、育児や介護などとも両立しやすい自宅での開業に踏み切る事例が増えています。施術を行うための十分なスペースと、必要な器具や道具を揃えられれば気軽に開業できます。
独立開業は収入アップが見込める可能性があるのも利点です。給与体系は自由に決められるため、サロンの収入に応じた報酬を受け取れます。事業が成功して売上が伸びれば年収も比例して増加します。
開業時に必要な手続きは、管轄の税務署に開業届を提出するだけと極めてシンプルです。ただし物件の賃料や必要な設備の購入費などで、まとまった初期費用が必要です。最低限サロンに設置すべき物品としてはベッドやスツール、タオルウォーマーなどの大型設備のほか、タオルやシーツ、スリッパなどの消耗品が挙げられます。
開業方法には自宅での開業のほか、商業施設やビルの一角に出品するテナント型サロン、営業用の物件を新たに借り入れる賃貸型サロンがあります。テナント型は費用が高くなりがちですが、建物の集客力を活用して認知を得やすいのが利点です。
自宅サロンでは立地によっては集客戦略に注力する必要もあり、広告宣伝費を考えるとトータルでコストがかさむ場合もあります。初期費用を抑えられるのは賃貸型サロンで、テナントより賃料が安く済むでしょう。ただし営業を認めている賃貸マンションは限られるため、出店したいエリアで物件が見つからない可能性もあります。
どのような手法にせよ、エステサロンの独立開業を成功させるには、ターゲットの明確化が重要なポイントです。年齢層や職業、年収などの条件から抱えている悩みやニーズまで突き詰めて考えます。他の店舗と比べて独自性が生まれるため、特定の顧客層に刺さるサービスが提供でき、選ばれやすくなるのです。
安定的な収益を挙げるためには、リピーター獲得につながる仕組み作りも重要です。一度来店した顧客にはクーポンを配布する、特典として化粧品を提供するなどのほか、高級感を意識した内装やていねいな接客でお客さまを喜ばせるのも一つです。
独立開業すれば、店舗の立地から客層の選定、メニューやキャンペーンの内容まで自分で自由に決められます。前職や現職のサロンで施術に対する考え方や方針が合わず、不満を抱いていた人等にもおすすめの働き方です。
エステティシャンで独立するには?働き方や必要な開業準備を解説
エステの種類を徹底解説!独立前におさえておきたいポイントとは
講師
専門学校の講師、あるいはサロン内のインストラクターとして後進の育成に励むのも一つの手です。学生や新入社員に知識や技術、エステティシャンの心構えを説き、1人で実務をこなせるレベルまで育て上げます。指導の実務だけでなく、育成プランの策定等の事務仕事も担うため、現場で施術師としての業務との両立は難しくなるかもしれません。
サロンでエステティシャンとしての経験を積み、独立して講師になるのが一般的な流れです。転職時には日本エステティック業協会が運営するAEA認定講師の資格を取得するのがおすすめです。他のサロンへの就職時に有利に働くほか、AEA認定校で講師として働くことができ、キャリアの選択肢を広げられます。
AEA認定講師の資格を取得するには年齢が満25歳以上で、ボディやフェイシャル等の専門分野で講師経験が3年以上を備える必要があります。転職先には専門学校のほか、スクールを併設するサロンや化粧品メーカーなども考えられます。
インストラクターは一般のエステティシャンの上位職に相当するため、施術師で働いていた頃と比べて年収等の処遇が上がる可能性が高いです。自分が育てたエステティシャンが第一線で活躍することに喜びを感じる人もいます。
※参考:AEA公式サイト「認定講師・登録試験官について」
エステティシャンへの転職を成功させる秘訣とは?
エステティシャンで働き続けてキャリアアップも実現したいなら、転職を視野に入れて計画を練りましょう。しかし、はじめてエステで働く人やいったん現場を離れてブランクができている人は、転職活動をどのように進めれば良いか悩んでしまうかもしれません。
ここでは経験者・ブランクあり・未経験者と状況別で、アピールに効果的な応募書類の書き方等を解説します。
経験者編
エステティシャンの経験者は優遇されがちですが、人柄重視の採用を打ち出すサロンもあり、決して油断してはいけません。経験者が選考時の通過率を上げるためには、今までの実績を具体的かつ漏れなく記載するのがポイントです。担当の施術メニュー、使用していた機器から店舗のスタッフ数や1日の売上、1日当たりの接客数まで詳細に記載します。
どのような環境で業務に従事していたか、担当者が一目で分かるレベルで具体的に書きましょう。また、前職で成果を挙げていたにもかかわらず、なぜ転職を検討したのかという採用担当者が抱く疑問に明確な回答を示す必要があります。誰もが納得できる合理的な理由を提示するほか、前向きな内容に仕上げることも大切です。
転職先でのさらなる飛躍を感じさせる気持ちの良い志望動機・転職理由の作成を心がけましょう。エステティシャンとしてお客さまに満足してもらうには、技術力のほかにホスピタリティの意識が求められます。エステ業界は競合がひしめきあうレッドオーシャンです。
どのサロンも顧客満足度を高めようとしのぎを削っています。採用する人材にも高い基準を求めるのが基本といえるでしょう。ホスピタリティを意識した接客ができると証明したいなら、カウンセリング実績や成約率、継続率が重要な指標です。日頃から接客時に心がけてきたことや店舗に貢献しようと実践していたことなどのアピールも有効です。
【エステティシャン】自己分析や志望動機の書き方をご紹介
ブランク編
体調不良や介護、育児等の事情で一度職場を離れた人が再度エステティシャンとして働きたい場合、経験者とはいえ、アピールの仕方に工夫が必要です、まずブランクが生じた理由を明確に伝え、合わせてなぜ今のタイミングで再就職を考えたか正確に伝えます。
これらが曖昧だと企業側は長く働いてもらえるのか不安に感じてしまいます。退職の理由が体調不良なら今は回復して問題なく働けること等、辞めた原因が今は解消され、企業で働くのは問題ないことも伝えてください。離職の理由が会社にある場合、正直に伝えると悪印象になる可能性が高いため避けましょう。
前職で得たスキルや実績をアピールするのは、転職経験者の場合と同様です。企業が中途採用の人材を募る際は、即戦力に達するまではどの程度の期間が必要かという観点からチェックしています。
もう一つ重要なのが空白期間にエステティシャンとして再度現場に戻るために行っていた努力について伝えることです。ブランクの間何もしていなかった人と、介護や育児等で忙しいながらも努力していた人とでは受け取る印象は大きく違います。
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未経験者編
エステティシャンは比較的門戸が広い職業であるため、未経験応募可の求人も多数見受けられます。とはいえ経験者と比べて選考で不利に立たされやすいのも事実。
未経験者が内定を勝ち取るためには、何としてもエステティシャンになりたいと考えている熱量を存分にアピールすることです。採用側の気持ちを考えてみると分かりますが、たとえ即戦力としては厳しくても、やる気があれば教えがいがあります。
もう一つ重要なのが社会人としての最低限のマナーを守ることです。たとえば、面接の時間に遅刻しない、応募書類は空欄なく記入する、面接では受け答えや書さに気を付けるなどが挙げられます。一見当たり前に思えますが、だからこそ見落としやすいので、今一度しっかりと準備しましょう。
エステティシャンは美のプロフェッショナルなので、お客さまから「こうなりたい」と思われるような存在が理想的です。面接では笑顔やお辞儀の仕方、入退室時の歩き方まで意識し、美しい姿勢や模範的な態度を心がけてください。
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まとめ
エステティシャンには定年がなく、体力や気力に問題がなければ年齢にかかわらず働き続けられる職業です。大手チェーン店のサロンでは65歳を定年と年齢に定めている場合も。
生涯エステティシャンとして働きたいなら、独立開業を視野に入れたキャリアプランを練ると良いでしょう。一つのサロンで何十年も勤め上げて店長になる、フリーの講師として後進の育成に励むといったキャリアの歩み方も考えられます。
これからエステティシャンとして働きたいと考えている人は未経験可の求人探しからスタートしましょう。サロンdeジョブには未経験でも応募できる求人が多数あります。ぜひお気軽にご相談ください。
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