ジェルネイルについて勉強するには?おすすめの検定もあわせて紹介
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ジェルネイルを勉強していつかはネイリストに転職したいと考えているものの、どのように勉強を進めていくべきか迷っている方も多いのではないでしょうか。
ジェルネイルは独学もできますが、サロンで働きたいと考えるなら確かな知識と技術を身に付ける必要があります。それにはスクールでの学習や、検定試験の受験などを考える必要もあるでしょう。
本記事ではジェルネイルの概要と、どうやって学ぶべきかやジェルネイルの資格について解説します。
なかなか学習時間を取れない方には、ネイルサロンで働きながら技術を身に付ける方法もあります。記事内で詳しく紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
ジェルネイルってなに?
ジェルネイルとは光で硬化するアクリル樹脂を爪に塗布し、形成するネイルのことです。ぷっくりとつやのある仕上がりが手元の美しさを引き立てるため、近年ネイルサロンではいわゆる「マニキュア」よりジェルネイルを施す方が多くなっています。
ジェルネイルが人気を集めているのは仕上がりのフォルムだけではありません。以下のような特徴がおしゃれを楽しむ女性の心をつかんでいるのです。
ジェルネイルの特長①デザインの種類が豊富
ジェルネイルはカラーを塗布するだけでなく、自由にアートを施すことができます。マニキュアで行うアートと遜色はなく、むしろ長さも自由にできる分、アートの幅も広がります。
カラーリングも単色だけでなく、グラデーションやマーブルなど思いのまま。そこにパールやラメなどデコレーションパーツを並べることで、より華やかなネイルに仕上げられます。普段使いからパーティー用までさまざまなアートが楽しめるのもジェルネイルの特徴です。
ジェルネイルの特長②早く乾くのできれいに仕上がる
マニキュアの場合、塗布した後乾くまでに時間がかかります。完全に乾かないうちに何かに触れてしまい、せっかくのネイルアートが台無しになってしまった経験がある方は少なくないでしょう。
その点ジェルネイルは光で硬化するため、ジェルを塗布してUVライトに当てると、おおよそ2~3分で固まります。LEDライトを使用した場合は20~30秒です。使用する機器によって硬化時間は多少異なりますが、それでもマニキュアとは比べものにならない早さで固まります。
うっかりさわってしまってネイルが台無しになってしまうハプニングが起きにくい点も、ジェルネイルが人気を集めている理由です。
ジェルネイルの特長③マニキュアと比べると耐久性が高い
マニキュアの場合いくらトップコートを塗っていても、数日で爪先部分の色が落ち始め、色のつやがなくなり徐々に色落ちしていきます。トップコートを塗り直したとしても、きれいな状態を維持できるのは1週間程度です。
一方ジェルネイルの場合は、平均で3~4週間程度持つと言われています。「頻繁に塗り直さなくていい」「お気に入りのネイルを長く楽しめる」点もジェルネイルの特徴なのです。
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ジェルネイルについて学ぶには
ジェルネイル好きが高じて、ネイリストを職業にしたいと考える方もいるでしょう。ネイリストに転職するなら、ジェルネイルをはじめとした、ネイルに関する記述や知識を身に付けなければいけません。
しかし、まず何から勉強すればいいのかわからない方も多いはずです。ここでは、ネイリストの勉強方法にはどのようなものがあるか紹介します。
独学で勉強する
ジェルネイルのやり方はインターネットや雑誌、YouTubeなどからも情報を得られるため、それらを参考に知識や技術を磨いていくこともできます。
独学で学習するメリットは「費用を抑えられる」「自分のペースで学習を進められる」点です。一方「細かい部分がわかりにくい」「学習範囲に限界がある」などのデメリットもあります。
お客様に施術できるレベルの技術や知識、またジェルネイルの検定試験に合格するレベルを身に付けるとなると、独学では難しくなってきます。
スクールに通う
スクールに通うメリットは、直接講師から指導してもらえる点、プロのテクニックを知れる点です。スクールの講師は資格や認定を受けた、トップクラスのネイリストが行っていることが多く、実際の施術シーンやトレンドを意識した講義を受けられるのも特徴です。
スクールでの講義内容は多岐にわたり、爪の構造や皮膚科学などの専門的な学習から衛生管理まで、プロのネイリストには欠かせない学科を学習できます。
ただ、スクールの場合どうしても費用がかかります。さらに、決まった時間に通わなくてはならないため、現在の仕事が忙しいなどプライベートな時間を取りにくい方は、通うこと自体が負担になることもあるでしょう。
近年ではオンラインで受講できるスクールも登場しています。講師からマンツーマンの講義を受けられることも多く、対面式のスクールに通う場合と遜色ない学習が望めます。
確実にプロの技術を身につけたい方や、仕事・家事と両立しながら学びたい方、将来の開業や就職に向けてサポートを必要とする方に最適です。
現役トップネイリストによる段階的な指導システム、通学・オンラインを自由に選べる柔軟な受講スタイル、そして充実したキャリア支援制度を備えており、ネイリストとしてのキャリアを総合的にサポートしています。
働きながら勉強する
「スクールに通う費用がない」「仕事が忙しくて学習に時間を割けない」場合は、実際のネイルサロンで働きながら勉強する方法もあります。
例えば、転職サポートを行う「サロンdeジョブ」には、無資格でスクールにも通ったことがない方が応募できる求人があります。こうした求人は研修環境が整っており、サロンワークの中で技術を学べるようになっているのです。サロンによってはJNA本部認定講師が在籍していることもあるため、しっかりとした技術を身に付けられるでしょう。
短期間でネイリストとしてデビューできる可能性もあるため「ネイリストになりたい」「先輩に囲まれた環境で積極的に学習したい」と考えている方は挑戦してみることをおすすめします。
ジェルネイルの資格を取れば就職にもスキルアップにも有利
ジェルネイルは、資格を持っていなければお客様に施術できないわけではありません。しかし取得しておけば、自分の技術力や知識を客観的に示すことができます。サロンによっては取得を必須にしているところもあるため、取得しておくと転職の場面でも有利に働くでしょう。
ここからは、ジェルネイルの資格である「JNAジェルネイル検定」について解説します。
JNAジェルネイル検定とは?
JNAジェルネイル検定とは、NPO法人日本ネイリスト協会が主催するジェルネイル施術者のための検定試験です。正しい知識を身に付け、サロンワークでお客様が安心して施術を受けられるために必要なスキルと知識を試すのがこの検定試験の目的です。
初級・中級・上級とあり、上級になるとプロのネイリストでも合格が難しいと言われるほどのハイレベルなものになります。順をおって受験する必要があり、中級を受けるためには初級合格が、上級を受けるためには中級合格が条件です。
初級の試験内容
初級の試験内容はジェルネイルの基本的な技術やネイルケアの基礎知識です。実技試験と筆記試験によって合否を決定します。実技筆記ともに100点満点のうち80点以上で合格です。
実技試験の第1課題の時間制限は35分。両手指10本のネイルケアが審査されます。手指消毒、ポリッシュオフ、ファイリング、キューティクルクリーンまでの一連の実技を行います。細部まで消毒がなされ、ポリッシュがきれいにオフされているか、エメリーボードにより10本のバランスがとれたフリーエッジが形成されているか、キューティクルのプッシュバック・プッシュアップが適切に行われているかなど、9項目が審査対象です。
なお、JNAネイリスト技能検定国際試験3級以上または、JNEC主催のネイリスト技能検定試験3級以上を取得していれば、このネイルケアの課題は免除になります。
第2課題はカラーリングの実技試験です。制限時間は60分なので、効率よく手順を進めていくことも大切です。左手にネイルポリッシュを、右手にジェルネイルを施術し、右手の中指にはアートを施します。サンディングが丁寧に行われているかや、仕上がりなどが審査されます。
筆記試験は30分間で行われるマークシート方式です。 ネイルに関する基礎知識や爪の病気とトラブルに関する知識、ネイルケア・ジェルネイルの手順、ジェルネイルに関する基礎知識から出題されます。
中級の試験内容
中級も初級と同様、実技試験と筆記試験が行われます。基本的な知識からワンレベルあがったサロンワークで必要な知識や技術を試される試験と考えておくとよいでしょう。
筆記試験は100点満点のうち80点以上、実技試験は100点満点のうち70点以上で合格です。実技試験の第1課題では、ネイルケアと左手5本にポリッシュカラーを施術する審査が行われます。なお第1課題は、JNAネイリスト技能検定国際試験2級または、JNEC主催のネイリスト技能検定試験2級以上を取得していれば免除です。
第2課題は、右手中指にジェルイクステンションを、他の4本にジェルグラデーションを施術します。また左手のポリッシュカラーをオフし、ジェルフレンチカラーを施します。ジェルイクステンションでは、フリーエッジは2~3mm程度の仕上がりに、Cカーブ(爪の丸み)は10%程度など、細かく規定されており、高い技術力を持って試験に臨まなければならないことが伺えるでしょう。
筆記試験では初級の内容に加え、実践的施術に関することやプロフェッショナリズムなども出題されます。試験は30分間、マークシート方式です。
上級の試験内容
上級は合格率が半数に満たないと言われている難関の試験です。上級の試験内容は実技試験のみで、100点満点のうち70点以上が合格基準です。
右手人差し指と中指にジェルクリアスカルプチュア、中指にジェルクリアスカルプチュア、 薬指にジェルチップオーバーレイ+デザインを施術します。また左手は、中指にジェルチップオーバーレイ、薬指にジェルチップオーバーレイ+フレンチルックの施術が必要です。
合格率は初級が7割程度、中級が6割程度、上級になると半数に満たないと言われています。このことからもわかるように、上級ではハイレベルな技術が要求され、厳しく採点されることが伺えます。上級試験合格を入社の条件にしているサロンはほとんどないものの、難しい試験に合格していることは強みになるでしょう。
試験の概要
ジェルネイル技術検定試験の申し込みは、NPO法人日本ネイリスト協会のホームページからできます。試験は毎年、夏季と冬季に行われ、申し込みは試験開催日のおおよそ4カ月前から可能になります。詳細はホームページに掲載されるため、受験を考えているなら、まめにチェックするようにしましょう。
各級の受験料は以下のとおりです。
受験会場は札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、広島、福岡の7カ所です。会場の詳細は受験票に記載されます。
申し込みから合否発表までのスケジュール
ジェルネイル技術検定試験に申し込むと、おおよそ1カ月前に受験票が届きます。試験当日は受験票を忘れないようにしましょう。
合格通知は試験日からおおよそ2カ月後に届きます。また、この頃からホームページでも合否の確認が可能です。
合格通知が届いてから2週間程度後に合格証と資格バッジが届きます。
まとめ
ジェルネイルは広く認知され、多くの人に人気の施術です。技術を磨けばサロンで人気のネイリストになれる可能性もあるでしょう。ジェルネイルの勉強は独学でも可能ですが、ネイリストを仕事にしたいと考えているならスクールなどを利用して正しい知識を身に付けることが必要です。
一方で、サロンの中には研修を充実させ、未経験からでも働きながらネイリストとしての知識や技術を学べるところもあります。現在の仕事が忙しく学習の時間が取れない、スクールに通う費用がないと悩んでいる方は、こうした研修が充実したサロンを選んでまず転職してしまうのも一つの手段です。
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