美容師のアシスタントもプロ!スタイリストとの違いとは
- 美容師
“スタイリストとしてデビューするまでにアシスタントという下積み時代が必要“
というのは、美容師を目指す人だけでなく多くの人が持っているイメージではないでしょうか。「アシスタント時代はきつい」ということもよく耳にしませんか?
下積み時代とはいえ、 アシスタントも一人の美容師であり、プロです。
美容師としてアシスタントの仕事をしながら、スタイリストになるために練習や試験での合格を目指すなど、仕事以外での努力も必要になってくるのできっと楽ではないですよね。
今回はその「アシスタント」について、仕事内容などを中心にご紹介いたします。
仕事内容
スタイリストは一人でお客様を担当できる人、アシスタントは一人で担当できる技術をまだ持っていない人、というのがざっくりとした違いです。
仕事内容では具体的にどんな違いがあるのでしょうか。
スタイリスト
スタイリストはカウンセリング、シャンプー、カット、カラー、トリートメント、パーマ、ヘアセットなど、お客様の施術を最初から最後までひとりで担当できる技術や接客スキルを持っている美容師のことです。お客様のすべての要望に応えられることが前提となり、責任をもって施術を担当します。
サロンによって名称や就任基準は異なりますが、スキルのレベルに応じて、ジュニアスタイリスト、トップスタイリスト、ディレクターなど、スタイリストの中でもランクがあります。
アシスタント
アシスタントは、すべてを担当するスタイリストの補助業務が中心です。先輩スタイリストの要望に応え、お客様にご満足いただけるよう、常に周りの状況を見て把握しサポートをします。
さらに、お客様の席への案内、会計、飲み物や雑誌の準備、カラーやパーマなどで使う道具・薬剤の準備、シャンプーとドライ、薬剤やタオルなどの補充、床に落ちた髪の毛や店内の清掃など、仕事は多岐に渡ります。
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給与面はどう違う?
次に、給与面に関しての違いです。
平均月収20万円前後。地方のサロンでは、美容学校を卒業したばかりの新卒美容師の平均月収が17万円前後になると言われています。拘束時間も長く、営業後の練習や業務もある為、仕事量に対して安く感じる場合が多いでしょう。
スタイリストになりたての月収は平均で21~23万円前後、トップスタイリストの中には、月収が50万円以上になる人もいます。指名料や歩合がついてくるため、技術がある人は給与UPが見込めます。
アシスタント時代は、スタイリストになってから高い収入を得るための準備期間と捉えておきましょう。
スタイリストになるには
アシスタントはお客様の施術を一人ではできないので、日々の業務だけで技術を身につけるというのは難しいでしょう。仕事が終わった後も残って練習をするなどの努力が必要となります。
スタイリストになるまでの期間
一般的には 2~5年程度、平均3年といわれています。もちろんその人の技術力によって異なりますし、サロンによっても変わってきます。
どれだけ実力をつけてもアシスタント不足という面から、スタイリストデビュー待ちをしなくてはいけないこともあるようです。
5年以上かかっても諦めずに頑張り続けれられる人もいれば、周りがアシスタントを卒業していく中、自分だけ取り残された感覚になり焦りを感じ、志半ばでやめる人も少なくありません。
期間は縮められるのか
スタイリストになるためには、実技の試験に合格する、決められたカリキュラムを修了することなどが必要です。
試験の内容はサロンによって異なりますが、最初の接客から仕上げまでを一定のクオリティ以上で完成させられることが求められます。
アシスタントの期間を縮めるには、その能力を如何に早く習得するかが鍵となります。
多くの時間を練習に費やすことも大切ですが、苦手な部分を分析し、先輩にアドバイスをもらい、研修制度や定期的なテスト制度などの新人を育成する制度が充実しているサロンを選ぶことも一つの手段です。
どんな練習をする?
まずはシャンプーから始まり、ヘッドスパやアイロン、パーマ、ブローの練習があります。カットの練習はモデルをカットする人数のノルマがある場合もあり、何百人を達成人数としているようなところもあります。
2段階:カラーリングの応用、縮毛矯正、ブロードライ・スタイリング
3段階:パーマの基本、特殊パーマ、ヘアセッティング
4段階:カッティングの基本、着付け、メイク
5段階:カッティングの応用
アシスタントに向いている人とは
長い期間の下積み時代を努力して乗り越えられる人はどんな人が多いのでしょうか?
シャンプーやカットなどの反復練習に耐え、学習意欲や探求心がある
・粘り強さ
同じ作業や、多岐にわたる業務をコツコツと続けていけるだけの粘り強さが必要です
・仕事に意味を見出せる
スタイリストのような華やかな仕事ではない、地味な作業であってもやりがいを見出せる方
最終的に自分はどこに向かいたいのか、どんなスタイリストになりたいのか、目標を明確持ち、努力できる人が向いています。
アシスタントを極める道もある
「アシスタント」という仕事もお店の中では大切な存在です。プロアシスタントとして仕事を極める道も一つの選択肢です。
アシスタントを必要としているサロンや、「カラー専門店」などでカラーリストとしてスタイリストにはならない選択をできるサロンも多く、活躍できる場所はいくらでもあります。
まとめ
アシスタントはスタイリストになるための下積み時代であり、スタイリストとの仕事の違いは明確です。
「辞めてしまおうか・・」と思ってしまうときもあるかもしれません。ですが、先輩スタイリストたちも同じようにアシスタントの時代があったはずです。
目標をきちんと定め見失わないようにし、モチベーションをコントロールすることが大切です。作業も多く、覚える内容も非常に多いアシスタントですが、先輩スタイリストの元で学べるということは、高い技術を間近で見られるチャンスです。
そして、なるべく早くスタイリストデビューをするためには勤務時間内外の努力によってさまざまな技術を磨くこと、研修制度の整ったサロンに就職することなどを意識しましょう。
