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合格率40%以下!?超難関と言われる「ネイリスト技能検定1級」を解説

  • ネイリスト

プロのネイリストでも取得することが難しいと言われているネイリスト技能検定1級。上級者向けの資格でネイリストとしてのハイレベルな技能と知識が要求されます。



今回はネイリスト技能検定1級の取得を目指す方に向けて、試験内容や合格する為のポイント、注意点を解説していきます。

ネイリスト技能検定試験とは

ネイリスト技能検定試験は、公益財団法人日本ネイリスト検定試験センター(JNEC)が主催しています。1997年にスタートしており、国際的に通用するネイリストの育成や、ネイルの正しい技術と知識の向上を目的としたネイルのプロとしての技能を認定する試験です。



試験は3級から1級まであり、実技と筆記試験があります。

3級は「ネイリストの基礎」2級は「サロンワークで通用するスキル」1級は「トップレベルのネイリスト」が採点基準となっており、飛び級はできません。



ネイリストとして働く際に資格は必須ではありませんが、資格を取得していることで正しい知識や技術を持っていることの証明になり、就職・転職にも有利なことから、取得を目指す方が多く見られます。



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ネイリスト技能検定1級の試験概要

ネイリスト技能検定試験1級では、トップネイリストとしての高い技術力や豊富な知識が求められます。

それでは試験を受ける為の条件や開催時期と会場、合格率を見ていきましょう。

受験資格

ネイリスト技能検定 1級の受験資格はネイリスト技能検定 2級に合格していることです。上記で解説しましたが、ネイリスト技能検定試験は飛び級や2つの級を同時に受験することはできません。

受験料

ネイリスト技能検定1級の受験料は12,500円(税込)になります。

受験料の支払いはクレジットカード決済かコンビニ決済のいずれかで、支払いを完了しなければ申し込みが完了しません。また、いかなる場合も返金はできないので注意が必要です。

開催時期と試験会場

試験は1年間に4回実施されます。毎年、春期(4月)・夏期(7月)・秋期(10月)・冬期(1月)に開催されるので、自分のスケジュールに合わせて受験が可能です。

試験会場は札幌・盛岡・仙台・東京・名古屋・新潟・金沢・大阪・広島・高松・福岡・沖縄にあるオフィシャル会場になります。

※ただし、2020年春期より、盛岡会場のみ春期・秋期の年2回になりました。

合格率

ネイリスト検定 1級の合格率は、2023年春期で52.4%です。約半数の方が試験に合格していることがわかります。

2023年春期までの累計を見てみると1級の合格率は39.00%、2級は42,79%、3級は84,79%となっています。この合格率を見ても、階級が上がるごと難易度が高くなっていることが伺えます。



参考:公益財団法人 日本ネイリスト検定試験センター

ネイリスト技能検定1級の試験内容

試験内容は3級・2級と同様に、実技試験と筆記試験があります。

筆記試験は100点満点中80点以上、実技試験は50点満点中38点以上で合格となります。項目ごとに細かな採点基準が設けられていて、減点方式となっています。



実技試験には15歳以上で爪及び爪回りの皮膚に疾患がないモデルかJNEC認定モデルハンド(事前に10本のチップを適切に装着してくること。(ルースキューティクルのセットは禁止))が必要になります。

1級ではイクステンション、リペア、アートの総合的な技術や知識を問われ、難易度が非常に高くなっています。では試験の内容について詳しく見ていきましょう。

事前審査

事前審査は10分間で、テーブルセッティングと消毒管理を済ませます。トレーニングハンドに装着したチップの状態等も審査の対象になります。不適切な行為や使用してはいけない道具等もあり、試験官に見つかった場合は減点または失格となります。

公益財団法人 日本ネイリスト検定試験センターにも採点基準が記載されているので、事前にしっかりと確認しましょう。

実技試験

実技試験は150分間で、ネイルイクステンション(スカルプチュア5本、チップオーバーレイ2本)、ネイルアート(ミックスメディアアート1本)の総合的な技能が求められます。

施術する指の指定が4パターンあり、試験によって指定されるパターンが異なります。施術する手指を間違えると失格となる為、事前に必ず調べておきましょう。



実技試験ではCカーブとフリーエッジの長さや厚み、表面の光沢や凸凹がないか等、細かな部分もチェックされます。

時間内にキレイに仕上げることができるよう、実践練習を繰り返すことが重要です。

筆記試験

筆記試験は40分間で、マークシート方式になります。ネイルの歴史、衛生と消毒、化粧品学(材料・内容成分・効果など)、爪の構造(皮膚科学)、爪の病気とトラブル(爪の生理解剖学)、イクステンションの手順、ネイルケアの手順等が出題されます。

試験問題はネイリスト技能検定試験の公式問題集から出題されるので、繰り返し学習しておきましょう。

ネイリスト技能検定1級の合格率が低い理由

先述した通りネイリスト検定1級は2023年春期までの累計合格率が39.00%と、合格率が低い試験となっています。なぜこれほどまでに合格率が低いのでしょうか?

時間内に完成させることが難しい

ネイリスト検定 1級の実技試験は、150分でネイルイクステンション(スカルプチュア5本、チップオーバーレイ2本)、ネイルアート(ミックスメディアアート1本)等の全ての施術を完成させなくてはいけません。3級が65分、2級が85分の制限時間対して長く設定されていますが、工程が多い上に完成度の高いものを求められる為、時間内に完成させることが難しくなっています。

150分の制限時間内に施術を終えることができない場合は失格となる為、普段から時間を意識して練習に取り組むことが大切です。

高い技術が求められる

トップネイリストとしての高い技術力や豊富な知識が求められることから、仕上がりの美しさも重要です。制限時間内に施術が終わっていれば良いというわけではありません。

形や表面の光沢、厚みや長さ等もチェックされます。制限時間内に施術を終えられるスピードと丁寧に美しく仕上げる技術、どちらもクリアしなくてはいけません。

ネイリスト技能検定1級の試験対策のポイント

筆記試験に関しては公式問題集の中から出題されるので、何度も問題を解いて理解を深めることが大切です。試験はマークシート方式なのでチェックの付け間違い等のケアレスミスにも注意しましょう。



実技試験で重要なことは制限時間を守ること、美しく仕上げることです。実際に時間を計りながら、自分の得意・苦手を見つけ出して時間配分をすると良いでしょう。



事前審査ではテーブルセッティングもチェックされています。使用が禁止されている道具を持ち込んだり、セッティングを間違えたりすると減点や失格になってしまうので注意が必要です。セッティングの方法も公益財団法人 日本ネイリスト検定試験センターのHPに写真付きで解説されているのでチェックしてみてください。



試験当日に焦らずにスムーズに施術を行うために、あらかじめ道具を整えておくことも大切です。

ネイリスト技能検定1級を取得するメリット

1番最初にもお伝えしましたが、ネイリスト技能検定1級は取得することが難しい資格だからこそ、お客様からの信頼が厚くなったり、ネイルサロンでの待遇に差が出たりとします。

収入がアップする

ネイリスト技能検定1級は高い技術力がある証ですので、高級志向のサロンや待遇の良いサロンへ就職・転職ができる可能性が高くなります。

またサロンワーク経験者で1級を取得した場合は、面貸しや業務委託として働くという選択肢も広がります。給与が完全歩合制になるので、収入がアップすることが考えられます。

お客様からの信頼を得やすい

無資格のネイリストとネイリスト技能検定1級を取得しているネイリスト、あなただったらどちらに施術をお願いしますか?ネイリスト技能検定1級を取得しているネイリストですよね。

難易度の高い試験をクリアしている=技術力も高いだろうから安心して任せられるということで、お客様からの信頼を得やすく、指名率も上がることでしょう。

まとめ

ネイリスト技能検定1級を取得する為には、日々技術を磨き、ネイルに関する知識も学ばなければいけません。非常に難易度が高い試験だからこそ資格に価値があり、ネイリストとして働くうえでメリットも沢山あります。しっかりと試験対策をすることで一発合格も夢ではありません。「徹底的に試験対策をしたい。」という方は独学ではなく、ネイルスクールに通うことがオススメです。自分に合った勉強方法を見つけて、ネイリスト技能検定1級の合格を叶えてくださいね。

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