サロンdeジョブ
職種から探す

アイリストが独立するためのステップを解説!必要な資格や成功の秘訣とは?

  • アイリスト

アイリストとして活躍している方の中には「いつかは自分でサロンを開きたい」「独立して収入をアップさせたい」という目標を持っている方も多いのではないでしょうか。

これまでのスキルを活かし、自分のこだわりが詰まったサロンをオープンすることができたら素敵ですよね。



しかし、具体的にはどのような手順を踏むのか、どんな資格が必要なのか、知らないことだらけという方もいることでしょう。



今回は独立・開業に向けての手順や必ず知っておいてほしいこと、成功させるためのポイントを解説していきます。

アイリストが独立・開業する方法

アイリストが独立・開業をする方法は大きく分けて3つあります。

それぞれのメリット&デメリットを確認していきましょう。

テナントを借りて独立

テナントを借りてサロンをオープンします。開業と聞いて真っ先に思い浮かぶのが、このパターンではないでしょうか。



テナントを借りて開業する最大のメリットは、集客が見込める場所を自分で選択できること。人通りの多い駅前やターゲット層に合わせた立地に店を構えるこが可能です。また、比較的自由に内装を工事することができるので、お店のコンセプトに合わせた雰囲気を作ることができます。



ただし、集客を見込める場所を探せる分、家賃は高くなりがちです。工事等も含めて初期費用がかなり掛かることがデメリットだと言えます。

シェアサロンで働く

近年増加傾向にあるシェアサロン。椅子やベッド、個室等のスペースを借りて、自分自身のサロンとしてオープンさせるスタイルです。それぞれのサロンにより異なりますが、月額制や売上の何割かを支払ってスペースを借りるパターンが多く、商材や道具のみを揃えればオープンが可能です。



必要な備品が揃っているので初期費用は安く済ませることができますが、お客様が来てくれなければ売上にはなりません。集客サイト等の利用料は自己負担という場合もあるので、始めに契約内容をしっかりと確認しましょう。



自分のお客様がいてサロンに連れていける方ですと、安定した売上を作ることができるので安心してスタートできます。

業務委託として活躍

最後に紹介するのは、フリーランスのアイリストとしてサロンで働くパターンです。サロンから業務を請け負い、施術毎に報酬を受け取る完全歩合制の契約になります。



報酬の相場は施術料金の40%~50%程で、入客した分だけ稼ぐことができます。また、サロンとは雇用契約がないので、勤務日や時間は自分で決めることが可能です。サロンによっては自分で商材や道具を用意するところもありますが、スペースを借りるために料金はかからないので、初期費用を抑えることができます。



デメリットとしては、月給制や時給制等の固定給がないので安定した収入が得られないこと。そして、ある程度はサロンのやり方に従わなくてはいけないので、自分のスタイルで自由にやりたいという方には難しいかもしれません

履歴書添削・面接対策も【サロンdeジョブ】にお任せ★

シェアサロン・業務委託の求人を多数掲載中!

独立・開業するために必要な資格

独立・開業にも様々な方法があることがわかりました。それぞれメリット・デメリットを理解した上で、自分に合った働き方を探してみましょう。

では独立・開業をするにあたり、必要な資格はあるのでしょうか。

「美容師免許」は必須!

美容師免許がなければ、アイリストとして働くことはできません。無免許での施術は美容師法違反になるため、必ず取得しましょう。

ただし、経営者としてサロンを開業するだけであれば取得する必要はありません。

人を雇う場合は「管理美容師」も必要

サロンにアイリストが2人以上在籍する場合は、管理美容師免許も必要になります。全員ではなく、少なくともひとりは取得していることが必須条件となります。

管理美容師の資格を取得するには、国内で3年以上美容の業務に従事していることが条件で、規定の講習会への参加することで取得が可能です。

ただし、サロンを開業して施術を行うアイリストは自分1人という場合は、管理美容師免許の取得は必要なく、美容師免許だけで十分です。



参考:公益財団法人理容師美容師試験研修センター

開業するため必要な届出

続いて、開業するために必要な届出をチェックしていきましょう。

開業届

サロンを開業するために、開業届を提出します。国税庁のホームページから届出書をダウンロードして、必要事項を書き込み、納税地を所轄する税務署長へ提出します。



提出時期は事業を開始してから1ヶ月以内ですが、開業当初は慌ただしくなることが予想されます。早めの提出を心がけましょう。



開業届を提出せずに営業を続けても罰則はありませんが、確定申告で青色申告の承認を受ける際には開業届の提出が必須です。



参考:国税庁「個人事業の開業届出・廃業届出等手続」

   国税庁「青色申告制度」

美容所開設届出書

店舗の所在地にある保健所に、美容所開設届出書の提出も必須です。

提出後には各自治体の安全・衛生基準をクリアしているかをチェックする立ち入り検査があります

。この検査をクリアすると美容所確認証が交付されます。基準は各都道府県によって異なるので、検査基準は予め管轄の保健所に問い合わせましょう。

検査完了までには時間がかかるため、開業の2週間程前までに提出すると良いでしょう。



美容所開設届出書を提出せずに営業することは法律違反となります。30万円以下の罰金に処されるので注意が必要です。



参考:Hot Pepper Beauty salon knowledge「まつエクサロンの施術で必要な資格は?美容所登録していないとダメ?注意すべきことを解説!」

万が一に備えて保険への加入も

デリケートな目元への施術だからこそ、アイラッシュサロンでは様々なトラブルが起きています。中には失明に繋がりかねない重大なトラブルも…。

発生した場合は大きな損失を被ることになり、サロンの運営が難しくなることも十分に考えられます。

サロンで働くスタッフと経営をする自分自身を守るためにも、保険に加入することが必要です。

アイラッシュサロン開業の手順

ここまで必要な資格や届出などを紹介してきました。「届出の記入や提出だけでも大変そう…」と感じた方も多いのではないでしょうか。

次は開業の手順を簡単に説明していきます。

まずはサロンの土台作り
  • STEP1
    コンセプトを決める
    開業・運営においてコンセプトの明確化はとても大切です。
    どのようなサロンにしたいのかをはっきりさせることで、経営やサービス提供のベースもまとまります。
  • STEP2
    事業計画を立てて、資金調達を行う
    事業計画はできるだけ細かく立てましょう。
    資金は、金融機関から融資を受けたり、利用できる助成金や補助金の申請をしたりして調達します。
  • STEP3
    内装・外装の工事と各種届出の提出
    物件が決まったら内装・外装の工事に入ります。電気やガス、水道等の契約も忘れずに行いましょう。
    設備が整ったら、美容所開設届出を提出します。
アイコン
まずはコンセプトや事業目的を明確化することが大切!
事業計画がしっかりしていると、融資の際にも有利になります◎
サロンオープンに向けての準備
  • STEP1
    必要な備品やシステムを整える
    導入するメニューを決めて備品を揃えます。
    また、予約や決済方法等も現在は多様な選択肢がありますので、必要なシステムの契約や準備も進める必要があります。
  • STEP2
    人材を確保する
    アイリストを雇う場合は、採用活動も同時に進めていけなければなりません。
    オープン前に研修期間等があるのであれば、1~3ヶ月程前には採用するのが理想です。
  • STEP3
    宣伝をする
    オープンが決定したら予約システムやSNSを活用して、積極的に集客をしましょう。
    クーポン等があると、初めてのお客様も気軽にサロンを利用できるかもしれませんね。
アイコン
オープンまでの道のりは長い!
長く愛されるサロンにするためにも、周到な準備をしていきましょう!

独立・開業を成功させるためのポイント

ここまで必要な届出や開業の手順を確認してきました。やらなければならないことも、用意する物も沢山ありますね。

最後に独立・開業を成功させるためのポイントを見ていきましょう。

他のサロンとの差別化を図る

お客様に長期的に通っていただくサロンにするためには、競合との差別化を図らなくてはいけません。他のサロンを同じようなサービスを提供しても意味がありません。そのため、同じエリアのサロンは徹底的にリサーチする必要があります。

サロンのコンセプトをしっかりと決めて、価格設定や店内の雰囲気等で他のサロンとの違いを打ち出し、お客様に「このサロンでサービスを受けたい」と思っていただけるようなサロンを作りましょう。

集客方法を工夫する

ターゲット層に合わせたツールで集客方法を工夫することが大切です。サロンのHPやポスティング、SNS等をうまく活用すると良いでしょう。特にSNSは無料で利用ができるので宣伝にはおすすめです。

また、月額制のネット予約システムは幅広い年齢に馴染みがあり、予約管理等も簡単に操作が可能です。クーポンの掲載等もできるので、継続的な集客が見込める可能性があります。

施術スキルや接客力を取得する

最も重要なのは接客スキルや接客力高さです。どれだけ価格が安くても、駅から近くても、施術スキルやコミュニケーション能力が不足していたらお客様は集まりません。

スタッフを採用する場合は、全員が同じ意識で頑張っていけるように、マネジメントも必要になってきます。心のこもった接客や施術スキル向上のための練習会や研修を設ける等、教育体制も整えることが大切です。

まとめ

アイリストとして開業・独立することで、収入アップ目指せたり、自由な働き方が叶ったりする魅力があります。

しかしながら、自分でサロンを開くにはお金も時間もかかり、簡単なことではありませんし、収入が安定するまでに時間がかかる可能性も十分考えられます。

リスクも踏まえた上で、自分に合った独立方法を検討すると良いでしょう。

アイコン
サロンdeジョブでは、初期費用を抑えてフリーランスアイリストとして勤務ができる「業務委託サロン」や「シェアサロン」等の紹介も可能です。
アイリストとしてステップアップしたい方もぜひ一度ご相談ください。