増加しているマツエク施術トラブルって?サロン側の対策方法を紹介
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人工毛が誕生しグルーも改良が重ねられ、まつ毛エクステサロンが流行し始めて、15年程が経ちます。
昨今では、20代から60代の方まで世代は幅広く、多くの女性がまつ毛エクステの施術を受けるようになってきました。
一方で、利用者とサロンの増加により”施術トラブル”も頻繁に起こるようになり、テレビで取り上げられるニュースにまで発展するようなケースも出て来ています。
今回は、これから「アイリスト」を目指す方、現在お仕事として「アイリスト」をされている方、お客さんとしてサロンを利用している方に、「トラブル例と対応」を項目に分けてお伝えしたいと思います!
こんなケース!実際にあるトラブルとは・・・
『施術後、まぶたが「チクチク」する』
(どんな状態?)
◆エクステがまぶたの皮膚に刺さっている、または装着距離が近く瞬きの時にまぶたに触れている
◆まつ毛エクステのグルーが合わなくてアレルギー反応が出ている
◆まつ毛エクステが通常1本の自まつ毛に1本つけるのに2本のまつげが一緒にグルーでくっついてしまって、引っ張られている
◆施術時にアイリストの技術不足で施術中にツイザーが刺さって傷ついた事で痛みが出ている。
1番多い「チクチクする」という原因は、まぶたにエクステが刺さっていることで起こるものだと考えられます。
これはアイリストの施術具合によるもので、経験の浅いアイリストが施術した場合や、
「早く安く!」にこだわりをもったサロンに起こりやすいです。
まつ毛エクステをつけてチクチクすると感じたら早急に外す以外に手段はありません。
『施術後、目が充血してしまった!』
(どんな状態?)
◆グルーに含まれるホルムアルデヒド(有機化合物の一種)による充血!
◆ドライアイで目が乾いている
◆施術時に貼るテープでまぶたが開きすぎでグルーの揮発を受けてしまった
◆まぶたとエクステを離さずに近距離でついている
痛みがある場合は危険です!
施術中にグル―や何らかの原因で、角膜に傷がついてしまっている可能性があります。
痛みや違和感が収まらない場合は早急に眼科へいきましょう。
国民生活センターの発表によると、2010年度から2015年までで599件の危害報告があり毎年100件以上で推移しています。こちらの被害報告は一部であり、他の医療ネットワーク上でも被害が報告されています。
また、「美容師法」違反でのサロン(企業)の検挙事件数も2013年以降多くなっています。
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サロン対策はどうするとよい?
まずは 法律遵守が当たり前!
皆さんご存知だと思いますが、まつ毛エクステの施術には 『美容師資格』が必須になります!
2008年に厚生労働省の通知によって、まつ毛エクステは「美容行為」であるとされ、
他人に対して美容行為を行うには条件があり、それを守らなければ犯罪だと言うことになります。
第六条:美容師でなければ、美容を業としてはならない。
(美容所以外の場所における営業の禁止)
第七条:美容師は、美容所以外の場所において、美容の業をしてはならない。……
つまり、まつ毛エクステは都道府県に届け出て認可を受けた美容院の中で、
美容師の資格を持った人が行わないといけないと言う内容になります。
美容師ではない個人が自宅で施術を行う事は、二重の違法行為です!
これは最低限のルールです。
サロン側で出来る対策としては・・・
新規のお客様などに施術を行う際に「過去に施術トラブルがあったか」「アレルギーはあるか」などとしっかりヒアリングを行い、グル―によるアレルギー反応が出てしまいそうな場合には「パッチテスト」を事前に行うことも、被害を未然に防ぐ対策です。
万が一に備えて、眼科医院と提携をする事もお勧めです。
それをHP等で謳うことによって、お客様へ安心を与える事もできます。
心がけよう!アイリストのお仕事
サロンは美容所登録や、施術するスタッフが美容師免許を所持していることが大前提なのですが、施術トラブルを防ぐ為にはまつげエクステの施術に必要な「技術・知識」を習得していることもとても大切です。アイリストさんはここに高い意識を持つことが大事です!
アイリスト未経験の方を採用して、すぐにデビューをさせているようなサロンではなく
- 自サロンで技術講習
- まつげエクステ理論学
- まつげの構造の勉強
- 衛生管理の知識
- 薬品等の取り扱い講習
等を行い、日々技術および知識の向上に努めているサロンがよりトラブルを未然に防ぐポイントになります。
「どうやったらより綺麗なデザインが作れるかな?」
「そうしたら早く仕上げられるかな?」
ということばかりに意識が行きやすいですが、
まつ毛を大切に育て、扱いながら、美しい目元のお手伝いをさせていただくのがアイリストのお仕事!
もっともっと地道なところで努力しなくてはならない部分があることを肝に銘じ、
日々のお仕事に取り組んでいくと良いのではないでしょうか。
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